吐いたのはお花『花吐き病』 (ページ32)

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サルビア『エネルギー』ページ32

面接が終わってからというものの、優ちゃんの欲望が増殖したような気がする。
今日はどうやら鬼呪の制御能力を高め具現化を習得するらしい。

まぁ、私は関係ないのでもちろん参加はしないのだが

『深夜、しつこい！』

「お願い、今日だけだってば」

深夜からの頼み事、それは一緒に寝ようとかいう訳のわからぬものだった。
まぁ、なんとなく理由はわかるけどね？

『寝たら何してくれるの？』

「そうだ！ Aちゃんが大好きな音楽プレイヤー二つ持ってるからあげるよ
どう？」

『……のった！』

この時ね、本当後悔しか残ることはないって普通思うよね、けど私はバカだから気づかないってわけよ

『添い寝だからね？よしおやすみ』

「ふふっ、素直じゃないなぁ」

『殴っていい？』

「殴ったら抱き枕にするからね」

『……』

深夜が何やら携帯を触っている様子、何をしているのか携帯をチラリと覗いてみたらメールを打っている様子。
まぁ、内容は見ないようにしよう

「はぁぁぁぁ？！」

深夜が送信ボタンを押し、少したった瞬間グレンの叫び声が聞こえてくる。
どうしたものかと思いながらもスルーをする私は鬼か何かか？

「おい、深夜！いい加減に……？！」

「僕の勝ちだねグレン」

『うるさい！』

どうせ深夜とグレンだかけかなんかだと思ったよ本当。
いきなりドア開けられたと思ったら怒鳴れるし最悪だよ、もう。

『Aさんはとっても怒っています！』

いつもは言わないようなセリフを言ったら私はグレンと深夜の呼びかけを無視して部屋を出る

『あっかんべーだ！』

「ん？ Aか」

『みっちゃん！』

ここにいることから、修行？が終わったのであろう、眠そうにあくびをすると私をドヨーンと見つめる。

『一緒に寝ない？』

「なんで私がお前なんかと！」

『この通り……』

「なんでだ」

モゴモゴと口を曇らせながら聞いてくる

『一緒に寝たいじゃダメ？』

「ダメだ！」

『……じゃあグレンと寝ようかな』

「仕方ない、今日だけだからな」

『みっちゃん！！』

みっちゃんはなんだかんだ言って優しいので大好きである。結果的にみんなのことが好きだ

『ふふっ、おやすみ』

「あぁ……おやすみ」

最後に小さく聞こえたおやすみを忘れることはないですよ