吐いたのはお花『花吐き病』 (ページ27)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:17,825 hit

わさび『嬉し涙』ページ27

『休暇だ、わっしょい
休暇だ、わっしょい！』

「なに言ってんだよ」

『ふへへへ、このA様はついに3日の休暇を手に入れたのだ』

ん？何故こいつ(君月)は私を哀れな目で見つめているのだ、そこは羨ましがるのが普通だろ。

「俺らもだぞ」

『はひ？』

「元から俺らは今日から3日休暇だ」

『……グーーーレェェェェェん！！！』

思わず大声で叫んだ、君月が私を可哀想な目で見ていたのは理解できた、
私はずっとグレンに遊ばされていたのか、許さない。

バンッ

大きな音をワザとたて、グレンを睨みつける

『今日は元から休暇だったんだよね
私が働いた意味はなかったよね』

「お前にとって意味がないことであっても俺にとっては意味のあるものだ。」

『いくらなんでも、利用しすぎじゃない？
こちとら疲れてんのよ』

「あぁ、見りゃわかる」

じゃあなんで私に頼むんだよこのクソ上司！
毎日毎日花の勉強で精一杯の私に仕事まで任せやがって、私流石に怒るよ？！

『責任、とってもらうから』

「できることならやってやるよ」

『本当？なら吸血鬼になった元人間を人間に戻す方法をできるだけ調べてよ』

「はぁ、またなんでだ」

『教えない！』

思いっきりドアを閉めてやった。
頭がクラクラして仕方ない、ボーと空でも見上げていたいけれどやはり私にはやることが沢山あるので、この三日間のうちに終わらそう

最初はこの前グレンに頼まれた、花言葉集を作るというものだ

なんか、興味がわいたらしい

『そうだなぁ、私の一番好きなのはワスレナグサだからスケッチでもとりたいね
ワスレナグサっていつだったかな、図書室行こっと』

と、言うわけで図書室へと向かう。
チラリとドアを開け覗いてみれば珍しい組み合わせのみっつーと与一だ

『こんにちは』

「あ、こんにちは！そうだA先輩
今日も花言葉聞かせてください！」

「いつのまに仲良くなっんだ？」

『それが与一がなんか花言葉にハマったらしく1週間に一度教えてるんだよ』

毎週、私の部屋へ集まり二人で本を読んだりしている。
花の小さなティーパーティーのようで楽しいものだ。

はぁ、明後日がまちどうしい……