吐いたのはお花『花吐き病』 (ページ23)

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オンシジューム『一緒に踊って』ページ23

手で銃の形を作り彼へ撃てば、彼の右胸に命中した。
この力は何かわからない、今体を動かして今、話しているのは誰かもわからない。
5歳の私はもう、消えていたのだ

今いるのは死神

『あら貴方、面白くないわね
最強の鬼なんて呼ばれてたくせにもうへばってるの？あぁ、私が強すぎるからね』

「カンナ(永遠)はやっぱそうじゃなきゃつまらないよ。
そして僕は君の手に落ちる最高じゃないか」

『いいえ、まだつまらないわよ』

ペロリと舌を出せば彼女は彼を殺すのだ
そして武器にし自分に埋め込めた……
死神の力それは相手の魂を奪ったり、相手の精神の中で生きている鬼なども殺してしまう。

そう、だって彼は死を回収するものだから

『あらもう時間？』

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「失敗か？よーし処分するぞ」

『……生きてる……から…殺さないで』

「成功、したのか？！」

私の声を聞いた瞬間、研究者は全員嬉しがりそして涙する者もいた。
今から実験される私の気も知らないで

「実験成功しました、どうぞ」

「よくやったわ！ほらおいでA
今日はまだまだやることがあるわよ」

私の実験の本番はまだまだこれからだったのだ

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『あれ、続きがない？
あ、私起きたのか……いやぁ、辛いものだね』

ヘニャリと笑ってみても悲しい気持ちは収まるわけなくて、次第に増していって声に出さずに泣くことしかできなかった。

支えてくれるものなどここにはいない
私には日向しかいないのに……彼は行方不明でもういない。

『あーぁ、馬鹿』

この言葉は日向に向けての言葉
そして私の初恋の相手への言葉
そして私の……諦めの言葉だ

「……シー」

「シノア、なんでAはないてんだ」

「ワカリマセン、けど苦しそうですし何かあるのでしょうそっとしておきましょう」

ある者は彼女を見てなにもせず

ある者は彼女を思う

「優ちゃんのことしってたし……Aはいいやつだったなぁ」

そしてこれが恋ということも誰も気づかない

(日向というのはおち相手ではありません)