吐いたのはお花『花吐き病』 (ページ17)

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ワスレナグサ『忘れないで』ページ17

『見ててね』

「？」

私の試作品を試すときがきたね、私は手から録音機を出すとある鏡のようなものを出した。
録音機が優ちゃんの声を流すと鏡はそれに反応し優ちゃんの姿、その時の様子が映し出されたのだ。

「優ちゃん？！」

『ふっふっふ、凄いでしょう
もし優ちゃんに言いたいことあったら私に任せなさい』

「優ちゃんに……何したの？」

『えっと、その』

鏡に映し出されたのは顔が真っ赤な優ちゃん。
何をしたか……あれは本当偶然だった。

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『急がなきゃ！』

そう、私はあの時グレンに呼び出しをされパンを咥えて走っていたのだ。
すると角に優ちゃんが！
止まることもできないわけで私は突進してしまう

「うをっ」

『優ちゃん？てっ、私ったら』

「大丈夫大丈夫」

ほう、大丈夫？私はニヤリと笑うと録音機をオンにする。
私の悪戯はいつもここから始まるのだ

それはこの前の深夜との会話

『えっとそのこれは違うの！深夜が……あんなことしてきたなんて、って私ったら！』

白身の演技で私はヒロインを演じてやった。
するとみるみる彼の顔は赤くなる。
フフッと笑うとネタバラシってわけよ！

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『イテッ』

優ちゃんにおもいっきりチョップを入れられる。
あ、勿論今のはホラ話だよ？
実はただ優ちゃんが熱だしただけ

「本当、優ちゃんに手出さないでよね」

『優ちゃんに出すわけないよ、私そういう目で見てないし』

「本当？」

『うん』

「やった……」

彼がポツリと呟いてガッツポーズをとったのは、彼があまりにも好きだからか
私に特別な感情を抱いているかの二つ。
まぁ、前者の方が可能性は高いだろう

『じゃっじゃーん、トランプ』

「久しぶりに見たよ」

『スピードのルールわかる？』

「一応」

この後、あんなことになるとはミカは思いをしなかっただろう。
ふっふっふ～