吐いたのはお花『花吐き病』 (ページ15)

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ゴボウ『私に触れないで』ページ15

『どういう状況……』

私、Aは昨日ミカと一緒に三日間過ごすと決めたのだがなんだこの可愛い生き物は！
私の隣で寝れいらっしゃる。

スースーと気持ちよさそうにしている姿は私の胸を鷲掴みにしたのだ

『おーい』

とりあえず、つついてみたのだが反応は薄い。
これは悪戯をしていいという合図か？
するにもペンもないし……そうだ！
私の武器だったらできるじゃないか

私のもう一つの武器は……精神に入るというものである。
武器というのは此方も体に埋め込まれており右目にコンタクトのような形で入っている

『よーし、ププー』

ニヤリと笑うと私は右目を使い彼の精神の中へと入った。
どうやら彼が見ているのは……幼い頃の記憶？
これがミカの言う家族という存在だった人達か

周りと見渡せば優ちゃんも居た
楽しそうにカレーライスを食べている。
そして何か決意をしているみたいだ

カサッ

「ネズミか？」

「僕が見てくるよ」

ヤバい、それが私の中で最初に浮かんだ言葉
精神の中に入れてるのはいいがこの夢を見ている本人には私が見えてしまう。
もう諦めるか……そう思った時違う所からネズミが出てきた

「なんだ、本当にネズミか」

ギリギリのところでミカは私の所まで来るのをやめ、反対方向に足を進めた
優ちゃんが銃を持っている所からするとこれはミカの過去のようだ

『行くしかないよね』

がんばれ私！と自分を応援しながら吸血鬼から逃げる作戦を実行している彼らを追いかけた
排水溝から逃げたのか、急いでいる彼らを走って追いかけた

「こっちだよ、ほらあそこが出口」

「わぁ」

嬉しそうに声を上げるミカの家族
とても幼い子供と一緒にミカと優ちゃんは出口に向けて走り出す。

けど、待ち構えているのは私達の今いる場所ではなく。

吸血鬼……だったとか