吐いたのはお花『花吐き病』 (ページ13)

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ユリ『純粋』ページ13

「僕に協力するのか？」

『だって優ちゃんの家族でしょう、私は純粋な君が嘘をつくわけないと思ってるよ』

とりあえず、ミカには聞きたいことを聞いてみるのがいいか……

『ミカ、質問してもいい？』

「いいよ」

彼の口調が少し柔らかくなったような気がする、こんな短期間でここまで進展するとは予想外だった。
質問……なにも考えてなかった！

『えーと、ミカのこと知りたいな』

「僕のこと？」

『そう！私興味わいちゃった』

私が笑うと薄くミカが笑った気がした。
それからミカと優ちゃんの過去の話や、家族のこと、人間をなぜ嫌ったのか、すべて聞かせてもらった。

『色々教えてくれてありがとう』

「君のことも教えてよ」

『いいよ！まず私の名前はA
一番気になってるのは武器だと思うけどこれなんだ。』

私の体から武器が生えてきたのを見て、ミカは初めて見たと声を漏らし驚いていた。

『実はねこの武器、本当は鬼がいたんだけど
私が殺しちゃったの
あまりに私を侮辱するものだからつい……ね？武器に力が宿り私のものとなった。

だからこれはただの武器
もう一つ実はあるんだけど秘密！』

「へー、凄いんだね
僕でも負けそうだ」

やっと笑った彼は何故か優ちゃんと似ているように思った。
私の過去を話すと彼は驚いたように何も言葉を発しなかった。

いや……どう話しかけていいかわからなかったのかもしれない

『そうだミカ、また会えない？』

「いいよ、A」

『名前で呼んでくれた！』

いつかこんな青春するなんて思った私がいたなぁって空を見つめる、
少しここで野宿してミカと話したりするのもいいかもしれないなぁ

『私ここに三日間いることにした！
だから明日も話そうよ』

「三日間なら僕もいいに入られるよ」

『なら、たくさん話そっか』

フフッと声が漏れた。
吸血鬼にもミカみたいな人、絶対にいると思う。
少し……吸血鬼を殺してきた自分が嫌になった。