吐いたのはお花『花吐き病』 (ページ11)

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ホオズキ『誤魔化し』ページ11

『また呼び出し？』

「はいグレン様が呼んで来いとのことで」

もうこの頃1日一回は呼ばれてないか？
それもプリンの話とか武器の戦い方とか本当どうでもいいような話。

何がプリンだよ、ふざけてるのか

『失礼』

「特急で聞く、お前は何者だ」

『人間』

「もう一度聞いてやろう、何者だ」

『人類最強』

何を今更聞いているのだ……まぁ人類最強は冗談だが。
そういや君月の妹のことも聞いとくのもアリだな、資料でも盗むのがいいかな

「まぁいい、それで今日の話だが
今日はな良い話だぞ」

『良い話？私に1ヶ月の休みをくれるとか？』

「惜しいな、3日の休みをやるよ
たまにはいいだろ」

あのグレンが、私を利用することしか考えてないグレンが休暇を私に！
私はキラキラした目で彼を見つめる

『それで条件はよ！』

「優一郎の家族に会いに行け」

『ミカのこと？』

「あぁ、確かそんなやつだ
とりあえずそれが成功したら休暇をやる」

休暇のために半分自殺行為をしろと？
まぁ、休暇のためだよね仕方ない
行くか

『いつ？』

「今からでもいいぞ」

『んじゃ行ってくる』

私はポケットにこの前もらった口にしくむナイフを入れ。
吸血鬼『ミカ』を探しに行くことにした。

『広すぎるでしょ、見つかるの？』

どこに向かっても雑魚の吸血鬼しかいない
普通のミニナイフだけで十分なくらいだ
特殊なナイフはいらなかったかな

そんなことを考えているうちに私は古い建物の前に着いた

まさか入るなんて思わないけど行ってみるしかないよね

もう日も暮れそうだしこれ見たら野宿するか

『失礼しまーす』

グレンの条件は情報が入るまで帰ってくるな、
鬼畜すぎる……ましで殺しにかかってるだろ

「パリンッ」

『いるっ』

吸血鬼が確実にいる、上から聞こえたのでコッソリと近づいていく。
覗き込むとどうやらビンゴ、ミカだ

苦しそうにしている……なんだあれ
飢えているのか？