sweetness31 ページ31
僕は馬鹿だ
感情でただ流されて、感情で抱いて、それでしか生きられない
言葉で伝えないと誠意はわからないし、金を使わないと愛は伝えられない
｢お…ついちさ…ん…っ｣
あの子の爪が僕の背中を引っ掻く
それでもただ人の温かさを求めることをやめない
｢Aちゃ…んっ…好きだよ…っ｣
本当に溶け合ってひとつになれたら幸せなのに、そんなのどんなに科学が発展しても叶えられない
ベッドが軋んで音を立てるけど、そんなの意識の内に入らなかった
｢…っ｣
狭くて熱くて締め付けて苦しくしてくるあの子の秘密の花園は僕だけのもの
｢…Aちゃ…ん、人を愛したことは？｣
｢ない…っ！ないのっ…お…ついちさぁ…んがぁっ、｣
あの子は相当苦しそうに喘ぐ。僕の所為で喘いでいる
｢体で人を愛したことは？｣
｢…おついちさ…がっ…初めて…っらか…らぁ…｣
Aちゃんごめんね、でも愛してるから
世の中には愛がなくても体で愛してくれる人は沢山いるんだよ
｢Aちゃん…落ち着いて、ちゃんと｣
肩で息をしているから、僕は抱き締めて落ち着かせようと思ったけどそれも大誤算
｢もっ…もう…おかしくなりそ…ぉっ｣
本当に可愛いよ、Aちゃん
｢でも…やっとわかった…っ、溶けられる…って｣
また騒がしい東京の朝が戻った
僕はゆっくり体を起こすと、カーテンの隙間から朝日が差し込んでいた
｢…｣
隣で規則正しい寝息を立てながら眠っているAちゃんの髪の毛をそっとかき上げると、いつも通り愛しい寝顔が見える
｢…Aちゃん｣
僕はそっと上着を着せてあげてから、ベッドを出た
別に何ら変わらない朝かもしれないが、それで構わない。僕達は特別変わったことをしたわけじゃないのだから
｢…少し眠いなぁ｣
シャワーを浴びようと蛇口を捻ればお湯は出るし、ボタンを押せば直ぐにコーヒーは作れる
流石に起こしてあげようか迷ったけど、あまりにも気持ち良さそうに寝てるから邪魔するのもどうかと思った
まずは、と下に散乱した衣服を片付けて、昨夜の事から頭を切り替えようとした
｢はぁ…あんな事したのは久しぶり…｣
別に動揺したわけじゃないし、つまらなかったから忘れようとするわけじゃない
｢…｣
愛し過ぎるのだ、あまりにも愛しすぎて日常に支障をきたしそうだから頭を切り替えねばならないのだ
Aちゃん…理性が仕事をする内は大丈夫だから
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姫乃(プロフ) - タコ草さん» コメントありがとうございます。redの方も読んで頂けたの、本当に嬉しいです(TT)今後ともよろしくお願い致します！ (2019年1月28日 8時) (
レス) id: 5178cb1839 (このIDを非表示/違反報告)
タコ草(プロフ) - コメントした途端に更新されるなんて…！2回読み返しました。ああ、もう好き… (2019年1月28日 0時) (レス) id: 6d6e493092 (このIDを非表示/違反報告)
タコ草(プロフ) - 初コメです！2人が互いに隠していることがある、という設定が凄く好きです！！いつか、秘密がバレてしまう時が来るのでしょうか…？今後の作品が楽しみです*°後、redの方の終わり方に悶えました……。素敵……。 (2019年1月28日 0時) (レス) id: 6d6e493092 (このIDを非表示/違反報告)
はなりんか - ごめんなさい！人違いですかね、本当にすみませんでした！申し訳ないです、、 (2019年1月26日 0時) (レス) id: 6f04420929 (このIDを非表示/違反報告)
姫乃(プロフ) - はなりんかさん» こちらこそ失礼します！当方JUMP界隈には手を出していなので、同じ名前の方だと思うのですが…間違っていたらごめんなさい！当方リクエストをした覚えがないので間違いかと… (2019年1月25日 23時) (レス) id: 5178cb1839 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫乃 | 作成日時：2019年1月13日 12時
