sweetness15 ページ15
｢遅くなっちゃったなー…｣
ラジオが終わって、でもいつもより少し遅くなってしまった
｢おついちさんどうしたの？｣
僕は連絡を入れるけど、相変わらずAちゃんは携帯を見ないから返事は来ない
｢あ、いや、今知り合いの猫預かっててさ｣
｢猫？！可愛いじゃん！見せてよ｣
あ、やばい。嘘がバレる
｢いや、恥ずかしがり屋だからダメなんだわ｣
取り敢えずその場を凌いでくれ！僕の嘘よ
｢そういえばおついちさん家、芳香剤とか変えた？｣
兄者くん妙に鋭いんだから
｢う、うん！たまには甘い香りも良いと思ってね｣
人が1人増えただけでこんなにも家の中は変わるものなのか…
｢へー｣
Aちゃん、今すぐ帰るからね！！
｢じゃ、じゃあ僕は帰ります！｣
やけに帰り道が遠く感じたのはきっと君の所為
｢ただいま、Aちゃん｣
家の中は電気はついているもののいつもより静かで、違和感しかない
｢…Aちゃん？｣
床に倒れていたAちゃんは顔が真っ赤だった
浅く肩で息をしているから相当高い熱が出たのだろう
｢Aちゃん！｣
僕は急いでベッドへ運ぶと、Aちゃんは苦しそうにしていた
まだ目は覚めていないらしい
急いで氷嚢と薬とタオルを持ってくる
｢Aちゃん…ごめんね。帰りが遅くなって｣
僕はAちゃんに申し訳ないことをした
体調が悪いことも気がついてあげられなかった
｢…辛かったね｣
僕はAちゃんの汗で湿った額を拭ってあげると、Aちゃんは苦しそうに口を開く
｢…先…輩、わた…し｣
…先輩？先輩って誰？昔好きな先輩がいたとは少し聞いたけど、思い出しちゃったの？
｢Aちゃん、そばに居るのは僕だよ｣
Aちゃんはまだ先輩のことが忘れられていない、その事実に僕はただ悲しかった
僕は昔の恋人なんて忘れたよ
｢…キツイな、これは｣
涙がこぼれそうにさえなる。上を向いて涙を乾かそうとするけれど、体は心に素直だ
｢おつ…いちさ…ん…おかえり…｣
｢Aちゃん？｣
真っ赤な顔でゆっくり体を起こそうとするから僕は止めたけど、涙は依然として止まりそうもない
｢おついちさん…泣いてるんですか？｣
｢ごめん、ちょっとなんかね…歳とったかも｣
情けなくてごめんね
Aちゃんが他の男を思い出したと思うと泣いちゃうくらい好きだよ
｢明日は一日中一緒に居られるから、看病してあげるね｣
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姫乃(プロフ) - タコ草さん» コメントありがとうございます。redの方も読んで頂けたの、本当に嬉しいです(TT)今後ともよろしくお願い致します！ (2019年1月28日 8時) (
レス) id: 5178cb1839 (このIDを非表示/違反報告)
タコ草(プロフ) - コメントした途端に更新されるなんて…！2回読み返しました。ああ、もう好き… (2019年1月28日 0時) (レス) id: 6d6e493092 (このIDを非表示/違反報告)
タコ草(プロフ) - 初コメです！2人が互いに隠していることがある、という設定が凄く好きです！！いつか、秘密がバレてしまう時が来るのでしょうか…？今後の作品が楽しみです*°後、redの方の終わり方に悶えました……。素敵……。 (2019年1月28日 0時) (レス) id: 6d6e493092 (このIDを非表示/違反報告)
はなりんか - ごめんなさい！人違いですかね、本当にすみませんでした！申し訳ないです、、 (2019年1月26日 0時) (レス) id: 6f04420929 (このIDを非表示/違反報告)
姫乃(プロフ) - はなりんかさん» こちらこそ失礼します！当方JUMP界隈には手を出していなので、同じ名前の方だと思うのですが…間違っていたらごめんなさい！当方リクエストをした覚えがないので間違いかと… (2019年1月25日 23時) (レス) id: 5178cb1839 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫乃 | 作成日時：2019年1月13日 12時
