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川岸2 ページ18

「いやいや、食事じゃない。Aの家に行く」

「それしかねぇよ」

押されるようにして車に乗せられ、この件に関しては口の軽い弟者くんの暴露で私の家へ

「汚いからお掃除させて頂戴」

「A、嘘は良くないぞ」

家に招くのが嫌という訳ではなく、何と言うかその、積極的過ぎる二人を招くのは身を自ら危険に晒すという事と等しく…

「いい家だろ?流石Aだ」

我が物顔で案内する弟者くんは微笑ましいけれど

「俺、此処に住むわ」

「僕も家賃払うから住まわせて欲しい」

そうなると思いましたよ

「殆ど居ないし、意味無いわよ」

何ヶ月ぶりだろうかに使うキッチン

勿論掃除されていて綺麗ではあるが

「だとしてもさぁ、Aの家だし?」

「弟者だけずるいだろ」

「別に俺だって住んでる訳じゃないし、Aに誘われて時々」

「Aに誘われて?!」

何なんだこの3人は…私の事好き過ぎるでしょ

勘違い女になりそう

「そういう意味じゃなくて、ご飯食べたりお酒飲んだりするだけよ」

「いいや、なぁA、この前は激しかったな」

私の腰に回されてくる弟者くんの腕を払うと

「何もしてないわよ」

「A、そんなん言うんだったら俺だって、部下に見せつけるように制御室でその…なぁ?」

鼻の下伸ばして言うあたり怪しいけれど、半分正しい

「あれはただのサービスです」

けど恥ずかしいし

「じゃあ僕だけ?あんな塩対応されてるの」

「そんな塩対応だなんて」

確かにおついちさんは一理ある

「今度砂糖対応しますから」

刺す以外で刃物を持つのは何時ぶりだっけ

「Aの手料理?楽しみだなぁ」

そう、そういう可愛い所があるから弟者くんだけを招いてたのに…

「俺に早く食わせろ!」

「お湯入れて3分待って食べられるものが有りますよ」

サッと交して、久しぶりに作る手料理は何にしようか

「お嬢様、お料理も出来たのですね」

「おついちさん揶揄っているかしら」

「叔母さんに怒られるから撤回」

色々あるけれど結局一緒に居て楽しいのは事実

「そうね。お母様はおついちさんに厳しいから…そうだ、トマトスープにしましょ」

「A、やめてくれぇ」

背中に抱き着いてくるようにして近寄ってくるから

「変な事しないで下さる?」

「今だけね」

危ないし、変に意識もしたくないし、自分が赤面したところを見られたくないから

「おついちさんずるいぞ!」

「おついちも座って待ってろよ」

こんな関係がずっと続けばいい

魁岸→←川岸



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作者名:姫乃 | 作成日時:2019年5月19日 23時

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