wake up at dawn [green] (ページ37)

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＿あと3日ページ37

人気の少ない教会へ足を運んだ

｢本当に綺麗ね｣

目を細めながら笑うAに、嬉しくなりつられて笑顔が零れる

｢本当だ。Aと来れて良かった｣

追っ手が来る心配は必要ないが、万が一、Aが生きていて僕が犯人だと知られたら困るし、誰も呼べないので普通の結婚式は行えないから、誰もいない時にこっそり2人でやろうと決めた

見た事無かった、新品の白いワンピースを身に纏い、指輪を嵌めたAと、白シャツに黒のベストとズボンで指輪を嵌めている僕

改めると少し恥ずかしくなる所もあるが、どうしてもケジメが欲しかった

｢妻となるわたしは、おついちさんを夫とし、良いときも悪いときも、富めるときも貧しきときも、病めるときも健やかなるときも、死がふたりを分かつまで……死がふたりを分つても、愛し慈しみ貞節を守ることをここに誓います｣

Aなりに変えられたその部分に、僕は嬉しくて泣いてしまった

｢…A、僕は後にも先にもAしか愛さないよ｣

白い頬に手を添え、眼を瞑り、Aと誓いのキスを交わす

僕らはやっと結ばれる

全てを捨てたのではなく、A以外は置いてきたの方が妥当だが、全てを捨ててまで手に入れたこの幸せを一生大切にすると、今一度Aに誓った