【小説版】集えや集え！ヒーロー&敵！《Ⅱ》 (ページ45)

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長男からの電話　【松野一松/松野空松】ページ45

友情出演的な…?(汗)
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放課後になると、我らが長男のおそ松兄さんから電話がきた。

「何?」

《やっほー!! 一松ぅ～♪そらまっちゃん、まだ敵(あっち)にいる?》

猫に会いに屋上にきてよかった…

「そうだけど……」

《あー…やっぱりか～……よっしゃ!! 兄ちゃん達も手伝ってやんよ!!》

「は、はあっ!?」

突拍子のない言葉に思わず叫んでしまい、猫が驚いて逃げてしまった。

《と言っても、俺達がすんのは空松の起こした事件の証拠隠滅と警察らの交渉と暗躍くらいだけどな》

「おそ松兄さん……」

《ん?》

「ありがと…」

面と向かっては言えないけど、電話越しなら表情わからないし素直に感謝の言葉が出る。

《一松。やっぱ俺達はさ、六人一緒じゃなきゃ寂しいな…》

「そうだね」

おそ松兄さんは滅多に弱音を吐かない。

海外で何かあったんだろうか…?と思ったが、向こうが言うまでは聞かないようにしようと敢えて聞かなかった。

《近々、そっち帰るから。弟達連れて》

「わかった」

返事をすると、通話が切れスマホを仕舞い家に帰った。

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「…………」

語部さんが、死柄木皆生を連れて帰ってきた。

思わず睨み付けてしまったが、語部さんに「殺しちゃダメですよ～?」と念を押され、溜め息を吐く。

「なんで連れてきた」

「このコの意思なのデスよ」

パーカーのフードを被り、無言で自室に閉じ籠った。

今はまだ何もないみたいだけど、一松に何かしたら……弔さんには申し訳ないけど、兄妹揃って始末することになるかもしれない。

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