【小説版】集えや集え！ヒーロー&敵！《Ⅱ》 (ページ39)

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勧誘?　【松野一松/松野空松/語部唄】ページ39

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目が覚めると、ボロボロのbarのズタズタになってるソファーに寝かされてた。

「目が覚めたか!!」

「っ!? ここは……って空松!!」

「ひえっ!!」

嬉しそうに笑う空松に色んな感情がぐるぐる回り、胸ぐらを掴み涙目になって怯える空松に怒鳴った。

「このクソ松がっ!! いつまで心配させる気だ!! さっさと戻って来いって言ってんだろ!!?」

「だって……だってぇぇ…!!」

すると、空松はボロボロと涙を溢し揚げ句の果てには子供みたいに大声で泣き始めた。

あ。しまった……

「……おい」

どうやって泣き止ませるか考えてると、USJに来た敵(ヴィラン)連合にいる彼奴の……皆生の兄とやらが話しかけてきた。

「あんたが皆生の兄?」

「やっぱり彼奴は英雄(ヒーロー)を選んだか…」

皆生の兄は首をガリガリ引っ掻く。

「弔さーん…!!!!」

「お前はいい加減泣き止め。話せないだろうが…!!」

空松は俺じゃなく、弔と言う皆生の兄に抱き付いた。

内心で舌打ちし、弔を睨み付ける。

「流石姉弟デスね。その顔、双子みたいにソックリです★」

「そりゃあ六つ子ですからねぇ!?」

何かよくわかんねぇ女に勢いだけで言い放つ。

「気に入った。お前、確か松野一松だったな。敵(ヴィラン)連合に入らないか?」

手を差し伸べてくる弔に、俺は自分なんてそっちのけで俺を助けてくれた空松の血塗れの姿が重なって見えた。

「お、俺は…」

「それは許さないぞ弔」

俺が拒否するより先に、空松が弔にナイフを突き付けていた。

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何故こうなった……!!!!