【小説版】集えや集え！ヒーロー&敵！《Ⅱ》 (ページ34)

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弱いヒト【語部唄/松野空松】ページ34

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「───おかえりなさい、零崎空識」

ドアの開く音と共に1階から聞こえてきた黒霧さんの声。

内容を聞けば"半端モノ"が帰って来たとのこと。

『……今日こそは、デスね』

あんなツマラナイ人、早く殺したいけれど。

ガキンッ!!

……あーあ、大事なナイフ(道具)が折れちゃった。

『また失敗しちゃいマシたか…』

おどけて笑ってみる。

「語部さん」

ふう、と聞こえない程度に溜息を吐いて。

『早く壊れてくださいマセンかね? 敵(ヴィラン)にも英雄(ヒーロー)にもなれナイ"半端モノ"さん』

少し圧を混ぜて、笑ったまま睨む。

回収する素振りを見るに、どうやら周りに張っていたのは糸のようだ。

……対策を打たねばなりませんね。

「生憎、まだ死|ぬつもりはないんだ。ごめんね」

私のナイフ(道具)を見詰めて、"半端モノ(松野空松)"はこう宣った。

「それに、死|ぬなら最愛の人の目の前で死|にたいしね」

目を細めて口角を上げるその顔は、敵(ヴィラン)とも英雄(ヒーロー)とも呼べない顔で。

『……その志だけは評価して差し上げましょう、Ms.松野』

但し、暗殺は続行デス!

ちょっと間を空けてからそう続けて嗤う。

『いつまでソレが続くか……見物デスね?アハハははははっ☆』

ああ、私は嫉妬をしていたのだろう。

だって私には。

最愛の人(もくひょう)なんて、

愛する人々(いきるりゆう)なんて。

もう何一つも残っていないのだから。

『でも、私は今も充分幸せですわ。
……きっと、ね』

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ハァイ空松さん……!(歓喜)

口調に関しては大丈夫ですよ!

寧ろ私だけじゃ定形化しちゃって歪な感じが少し物足りないと思ってました……ありがとう!!

唄チャンのセリフの一部が変換されている所がありますが、本人がこう認識しているだけで周りの人には普通に聞こえますよー、っていう感じなので訂正は無しでOKです!(区切りゼロ長文失礼)

SpecialThanks!!!
名無しのチート様

！独り言！
……あー、こちらも絆される(?)の早いな……

ハピエン厨(にわか!)のききょうでした!