初めまして、A組の皆さん【死柄木 皆生】 ページ17
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相澤「───入っていいぞ」
担任となる相澤先生の諸注意が終わり、教室の中から呼ばれた。
自分の身長の倍以上もあるスライドドアを開いて1歩。
既に教室の中は静まり返り、ピリピリと張り詰めた緊張感が張り巡らされていた。
何人かは、僕の姿を見て睨んできたり息を呑んだりしている。
『まず、言わなければいけない事があります』
覚悟を決めて切り出す。
ざわ、と空気が動いた。
『その折は、兄さんがご迷惑をおかけしました』
躊躇なく土下座。
先程よりも強く、ざわめきが聞こえてきた。
頭を上げて正座のまま、自己紹介を始めた。
と言っても、名前と志望理由、そして一言だけであるが。
『僕の名前は死柄木皆生。兄さんを止める為にヒーローになりに来た。……ご指導ご鞭撻の程、宜しくお願いします』
三つ指着いて頭を下げた。
雰囲気は幾らか柔らかくなったけれど、まだ警戒を解いていない人もいるようだ。
でもそれでいい。
兄さんがしでかした事は
シーンと一度静まり返った後。
「────女子って聞いてたのに!!」
悲痛(?)な叫びが教室の空気を裂いた。
視線を向けると葡萄みたいな髪型の小柄な男子。
『……僕は女だよ。名前と体型のせいでよく間違われるんだ』
訂正を入れると残念そうにしながらもほっとしていた。
何でだろう……?
『それから、"個性"は｢原点回帰｣。危険なデメリットはあるけど指定した対象の生物の時間を巻き戻せる』
「珍しい"個性"だね……今度詳しく教えてよ!!」
緑色の髪のそばかすが特徴的な男子が凄い勢いで食いついてきた。
『いいよ。……僕も皆と仲良くしたいし──』
「
『……そう思われるのも承知の上だよ』
「じゃあこれを使ってテストしますわよ!」
派手なポニーテールの女子は、服の裾を捲って腕を出した。
そこからムクムクとコードで繋がれている掌大の機械が一組出てきた。
"個性"で作ったらしい。
『……嘘発見器、ってやつですか?』
「ええ。分かっているのなら話は早いです」
僕はその女子の手の上にある機械の片方を手に取り、彼女の質問に淡々と答えていく。
20問と少し答えた後、彼女は｢嘘はついていないようですわ｣と眉尻を下げた。
『ありがとう、えっと……?』
「八百万 百、と言います。ヤオモモと呼ばれていますわ」
『そっか。宜しくね、百』
「ええ!」
雰囲気は、もう重くなかった。
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渚永斗(プロフ) - おぉ！有難う！流石るちるやな！更新頑張ろう！ (2019年6月11日 6時) (
レス) id: c694c6ed04 (このIDを非表示/違反報告)
永琉@るちる(プロフ) - というか…りんりん低浮上になるんだったら続編作るけど？……無理に空いてる時間を作らなくてもいいんだから…… (2019年6月10日 2時) (レス) id: a3f82a4f22 (このIDを非表示/違反報告)
永琉@るちる(プロフ) - 全然来れてなかった……てゆーか！りんりん低浮上になるのね… (2019年6月10日 2時) (レス) id: a3f82a4f22 (このIDを非表示/違反報告)
sigukun(プロフ) - 鋭忌さん» ドンマイですね。 (2019年6月7日 22時) (レス) id: e38b73fb66 (このIDを非表示/違反報告)
鋭忌 - 作ろうと思ったら続編という((よく分からんので続編出来てから更新します〜。ので違う方どうぞ〜 (2019年6月7日 22時) (レス) id: a623b11829 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご&神作者の方々 x他4人 | 作者ホームページ：http
作成日時：2019年5月18日 9時
