スクランブル (ページ19)

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Style 4 ページ19

髙木くん、薮くん、八乙女くんの順番でセットを終えてつぎは誰かなー？と楽屋を覗くと、

慧「あっ、終わった？じゃあつぎ俺ー！」

「わかりました！どーぞー」

よいしょと椅子に座った伊野尾くんの髪の毛を巻いていく。

慧「ねぇ、Aちゃんってなんて下の名前なんてゆーの？」

「えっ、Aですけど……？」

慧「Aちゃんか～、今度からAって呼ぼっと」

伊野尾くんに下の名前を呼ばれて、自分の顔が熱くなるのがわかる。

慧「あれ？どしたの？顔赤いよ？」

「え？」

そう言われて目の前の鏡を見ると
顔が真っ赤になった私が伊野尾くんの横に立っていた。

慧「あっ、ねぇ！俺の事も下の名前で呼んでよ」

「け、慧くん、？」

慧「うん、そう！これからそう呼んでねAちゃん」

「っっはぁっい！終わり！つぎ呼んできて！」

慧「ちぇっ、もう終わりかよー、もうちょっと一緒にいたかったなあ。」

そう言いながら部屋を出ていく慧くんを見送りながら、へなへなと座り込んだ。