坂 道 を 駆 け 上 が る

一 生 忘 れ な い ページ36

出番もそろそろ

舞台裏に移動した


48グループさんが大きな輪を作る中、

乃木坂は隅の方で小さな輪を作って緊張していた



たかみなさんの掛け声で48グループさんが円陣をする

私たちも円陣をしてあとは出るだけ


白石｢どうしよう…緊張する｣

星野｢みなみもドキドキしてきた｣

松村｢大丈夫や、今までやってきたんやから｣



“圏外 ぐるぐるカーテン”

の文字が出てステージに移動する

リハーサル通りの立ち位置に立ってみなみが話し始める

みなみの優しくて強い声が響く

星野｢聞いてくれたら嬉しいです

ぐるぐるカーテン｣


パフォーマンス中は本当に楽しめた

レッスンで言われたこともできた


前を見るとたくさんのお客さんがペンライトを持って
こっちを見てる


1年前まで客席にいた私がステージに立っている


あぁ、私アイドルになったんだ

そう思った気がした


私は一生忘れない

今日の景色を


生駒｢私たち乃木坂46は越えなければならない

目標がありますっ…

その目標とはっ…！


AKB48さんです｣


涙ながらに言う生駒ちゃんを私は

ただ後ろから眺めることしかできなかった



生駒ちゃんは覚悟を決めてセンターに立ってるんだ

私もいつか真ん中で踊るのにふさわしい人に

なれたらいいな

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