人として生きるということ。 ページ12
意識してないのに猫耳さんの「人間として」に似た感じのタイトルになってしまった。ごめんちょ。
短い短い、ただの群衆の中のひとつ。
ニンゲン：哺乳類の霊長目ヒト科に属する動物。
身体的、精神的、社会的に統合された存在。
そんな検索結果を導き出した携帯の電源を落としてポケットにしまった。
人間がなにを言ってるんだ。人間が人間を語るなよ。
そんなことを思いながら、バスの降車ボタンを押した。
人間で埋め尽くされた、人間によって作られた車内は、酸素が薄くて息がしにくい。
握ったつり革が軋む。
この世界は不確定だ。
この世界は『人間』という生物が見ているに過ぎなくて、黒は白かもしれないし、青は赤かもしれない。俺たちの肌の色だって、違うかもしれない。
でも、その答えを俺たちは知らない。人間という生物でいる限り、俺たちの世界は変わらない。
バスの揺れが止まる。どうやらバス停に着いたらしい。
吐き気がするような悪意に満ちた人混みをかき分け、出口へと向かった。
人間として生き始めてから、もう27年経った。
地球という物体ができてから、今に至るまでではほんとうに短い期間だろう。だが、俺にはこの27年間が全てだった。
バスを降りれば、もう家はすぐ近くだ。
早足で歩きながら、この世を見回す。
人間によって生み出されたもの。人間が作ったもの。人間が開発したもの。人間が。人間。人間。人間。
この地球という惑星では人間という生物が圧倒的権力を握っている。
人間よりも強い力の生物でさえも、遠距離射撃し殺して、己の陣地を広げてきた。
そんな愚かな人間に、俺は生まれて来てしまったのだ。吐き気がする。
マンションの鍵穴にそれに合うように作られた金属をねじ込んで、回す。
今日も同じ。
同じように人間として生きてきた。
集団に溶け込んで、自分という個体を無視して。そんな生活を『幸せ』と笑って生きている。なんと滑稽なんだろう。
スーツも脱がずにベッドに倒れ込む。
まあ、
「そんなこと言ってられるほど、俺は立派じゃないんだけどな」
そうして今日も微睡んでいく。
明日も、明後日も。
これからも。
続き書くかわかんないです。
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りる(プロフ) - 魔術師はクアーツさん» はいどうも〜！お久しぶりです！！！ (5月12日 1時) (
レス) @page36 id: 04e3337ca0 (このIDを非表示/違反報告)
魔術師はクアーツ - はいどうも！更新がいつの間にやらやっていたのに遅れましたお久しぶりです！！ (5月10日 22時) (レス) @page36 id: 45a95b1035 (このIDを非表示/違反報告)
りる(プロフ) - 魔術師はクアーツさん» おお！ついに！！！！腐っているものはすぐには顔を出さないのでゆっくり見つけていきましょ……。ほんとにお久しぶりです！見てくれてありがとう！ (4月23日 0時) (レス) @page35 id: 04e3337ca0 (このIDを非表示/違反報告)
魔術師はクアーツ - こちとら中学生ですよ！！腐った話できる友達いなくなって、かなり鬱になってます！そしてお久しぶりです！！！ (4月16日 22時) (レス) @page35 id: 45a95b1035 (このIDを非表示/違反報告)
魔術師はクアーツ - 光一くん……激辛食べて元気出して、まじで…… (3月16日 1時) (レス) @page34 id: 45a95b1035 (このIDを非表示/違反報告)
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