引越しを考えています【吉沢亮】

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亮「.....」


『...情けない話ですけど...』




今更話したことを後悔した。


私は一体何をしたいのだ。




『..私は、きっと自分に負けたんです...』




亮「..ずーっと自分に勝ってる人間なんていないよ」


『.....』




俺もそうだし、と吉沢さん。






亮「ちーちゃん、俺と一緒に外に出てみようよ」


『..ん？え...？』



亮「ゆっくりでいいから。ちーちゃん知らないもの多分いっぱいあると思うんだよなー。チーズはっとぐとか。チーズ好き？」


『ちょちょ、ちょっと待ってください...』



どんどん話を進める吉沢さんを止めに入る。



『む、むりですよ...そんな』


亮「外怖い？」



『....はぃ』


亮「じゃあ、俺と手つないで歩く」


『は、はい..？！』


亮「あ、今更だけどさ、ちーちゃん俺の事怖い？」


『う、わっ』



急にひょこっと身を乗り出して仕切りから顔を出した吉沢さん。


驚きすぎて尻もちをついた。いたい。



亮「あー、ごめん！大丈夫？」


『だ、だいじょ..』



顔を上げると、吉沢さんが仕切りを超えてこちらに飛び込んだ。


亮「よっ..と」



『な、なな、何を...』


亮「怪我ない？」


『..だ、大丈夫です』



亮「..で、俺のこと怖い？」


『.....怖、くないです』



亮「よし、じゃあオフの日分かったら言うね」









中村さん、やっぱり引っ越していいですか...？

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