悪戯心 ページ19
『うん、よかった。寝てる』
どうやらちゃんと寝てくれたようだ。
お風呂から出た私は、彼が眠っているソファに腰を掛け、彼を見る。
『…まったく、黙ってればかっこいいのに』
整った顔に長いまつげ。長い脚や細身の体は、まさしく「かっこいい」と称するのにふさわしかった。
そんな彼に、私の悪戯心が働いてしまう。
何となく彼の鼻の先をちょん、と突いた。
反応はない。
穏やかな寝息に私の母性本能がくすぐられる。
私はそのまま手を横に移動し彼の頬を撫でた。
こちらも反応なし。
『ふふ』
笑いが私の口からこぼれた。
なんだか楽しくなってしまい、しばらく彼を触って遊んでいた。
時間にして五分くらい、だろうか。
『…髪、柔らかいな。……私もこんくらい柔らかくなんないかな……』
独り言がこぼれ落ちる。
そのタイミングで。
「わあ、Aに頭撫でられるなんて、最高だね」
『え』
私ではない声が部屋に響く。
もちろんその声の主はひとりしかいない。
「安心して、君の髪は柔らかいよ？そして綺麗だ」
……やらかした。やってしまったのだ、私は。
あ”あ”あ”あ”ああああああ！！！！
最悪、最悪だ。なんでよりによってこんなタイミングで。
『あ、あはは……うん…ありがと〜………』
落ち着け私！？落ち着こう。ほら深呼吸、すーはーすーはー
『ふぅ……あの、タルタリヤ？…えと、私…「あ、そういえば、ハグするって約束してたね」…追い打ちやめて！？！？』
むりむり、恥ずかしさで頭パンクする。
とりあえず、ちょっと考えさせて欲しい。
うーん。
どうしよう。ほんとに困った。
『あ』
しかし、そこで私はひとつの方法を思いつく。
「…？A？」
私はそこに置いてあった瓶を手に取る。
そして、ゴクリ、ゴクリ、と飲み干す。
『ぷはあっ！………うん、おいしい』
「えと、A、大丈夫…？」
そう、私が行った方法とは、
その名も「酒を使って現実逃避⭐︎大作戦！」である。
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なんかめっちゃ伸びてて嬉しいから書き溜めてあったやつめっちゃ投下してってる。
書き溜めてるやつはまだあるので毎日更新はできると思います。ご安心ください。(心配多分されてないけど)
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宇琉夜ハル(プロフ) - 6ページ離月ではなく璃月ですよ (2023年3月24日 18時) (
レス) @page6 id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
りんご祭り(プロフ) - けんとさん» うおおお！！ネタ切れだったので！！リクエストまじでありがとうございます！！！気合い入れて書きます！！続けてでもなんだろうが構いませんよ！コメントくれるだけで嬉しいです…！ (2022年10月13日 23時) (レス) id: bc8f8e995e (このIDを非表示/違反報告)
けんと - 続けてリクエストすみません(泣スカラマシュと絡んで欲しいですワガママすいません (2022年10月13日 18時) (レス) @page37 id: a76f20d172 (このIDを非表示/違反報告)
りんご祭り(プロフ) - けんとさん» いえいえ！こちらこそリクエストありがとうございました〜 (2022年10月4日 22時) (レス) id: bc8f8e995e (このIDを非表示/違反報告)
けんと - ありがとうございます、尊かったです！萌死にするところでした (2022年10月4日 21時) (レス) @page26 id: a76f20d172 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご祭り | 作成日時：2022年9月24日 23時
