私が学校の女王よ【悪女主】

37話 ページ48

no-side

カタカタ震える知子は鬼の形相を浮かべる佑都を見る
そして、二人の間に沈黙が漂う

知「う、うるさいっ好きだから一ノ瀬くんに近づいたんでしょ！？それが何が悪っ 佑「うるさいなぁ……黙っててくんね？騒ぐんじゃねーよ｣

再び訪れた冷たい低い声……
暫く見せてなかった自分の本性に怯える知子の表情にゾクゾクした快感が背筋を走る

知「確かに！貴方にキスをしたのは悪いと思った！」

思った？さっきまでは思ってなかったくせに

知「それ以外！何もしてないよ！」

佑都の堪忍袋の緒が切れた
壁を思いきし殴る
手の皮が向けて血が滴る

佑「俺知ってんだぞ…お前が理真を傷つけたこと、怪我負わせたこと…全部知ってんだぞ」

___俺の女に手出すんじゃねぇよ

涙がつつーっと頬を流れて絶望の黒い瞳を揺らす

その時扉が開いた

理「.あら、お取り込み中だったかしら？出直すべき？」

やっと来た、女王様が＿＿
佑都は理真を抱きしめわざとらしく肩を震わせた

理「もう、佑都ったら怯えちゃって、なにかされたの？まだ序盤なんだからこんなので怯えないでよ」

ぽんぽんと理真は佑都の頭を撫でる
聖母のような姿と暖かくて小さな手が愛おしい…
佑都は目を瞑りいつもの笑顔を向ける

佑「ううんっ怖くなんかなかったよ、逆に俺が仕掛けた方だよ」

あら、そうなのと平静を装っているつもりの表情の裏には歓喜があった

理「今日はね、特別ゲストが来ているのワクワクするでしょ？知子」

ガラガラとドアが開いた

？「へぇ、なかなかえぐいことしてるんだね」

理真と佑都の姿→←お知らせ

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