お前なんか嫌いなのに！！【五条悟】

ほどほどに ページ11

「足痛いの？」



「うん」



人気のない穴場スポットは薄暗くて、表情がよくみえない





「じゃあ、俺がおぶってあげる」






「へ…っ…ちょ……五条さん！」




五条さんは俺を軽々横抱きした





「かるっ……ちゃんと食ってんのか？」



「食ってるし……てか下ろしせよ！」





俺が腕の中で暴れたって全くびくともしない





同じ男でここまで差があるのか…





「おい…今日ここまで連れてきたんだからには言わせてもらうけど…」






話をしていると始まってしまったパレード





「わぁ、すげ」





「きけよ」





「あ、はい」






パレードに目を向けていると、俺はついに片手で抱き上げられ、顔をぐいっと五条さんの方に向けられた





片手で…なんて怪力





「俺と付き合えよ」









…？





「はぁあああ？！」





「うるせぇ…」






「前に断ったじゃないっすか」





俺は目を丸くして五条さんをみつめた




五条さんは呆れた顔でこちらを見ている






「今も付き合うって考えはない？」






五条さんの瞳は俺を捉えて離してくれない









「…正直…俺にもわかんないっつうか……男が好きとか訳わかねぇし……でも…五条さんに触られるのは…嫌じゃないっていうか……」






俺は我ながら恥ずかしいことを言っていることに後々気づいたが、その頃にはもう時既に遅しだった

結局、獣→←まずは身内から

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