過感情ドール2 ページ37
忍霧さんがパカを睨み付け声を上げる。
「貴様どういう意味だ！」
「ドールたちは解放を望んでおります。
行き過ぎた感情はただの苦痛、いっそ無になりたいと」
「………」
「なによそれ……」
「無になれば何も感じなくてすむ？ただの逃げじゃないか……」
戸惑うカリンちゃんとは裏腹にいつになく無表情で無言のアカツキ君。何を考えているのかわからず少し、怖い。
「ドールたちの望みをきき、彼女たちの悪しき夢を祓ってください。……さもなくば、」
「一体……何が…」
「本当にそんな警戒するようなことなんですかね…？」
警戒する皆の隣でどんな表情をしてればいいんだろうか。そこまで深刻なものじゃない。
「逢河様はずっとこのポーズのままです……！！」
両手片足を上げ踊っているかのようなマキノさんに何とも言えない雰囲気。
『………』
「なんでだよ」
「一人踊ってるみたいでシュール」
皆が呆れる中突っ込むアンヤ君。
されるがまま抵抗する気がないマキノさんは流石と言うべきかな…。
・・・・・・
「皆様、ライトはお持ちになりましたね。大停電まであと三分」
カウントダウンを始めるパカの前には立派な椅子に座るマキノさん。ポーズ戻ったんだね。
……にしてもあのパカクジは可笑しいと思う。
過感情ドール「怒」
「…よ、よろしく頼む」
「こちらこそ」
緊張しているのかよそよそしい忍霧さんと、それを慈愛の表情で見つめるヒミコちゃん。
ここは良い、良いペアだと思う。
過感情ドール「哀」
「怖かったらしがみついていいぜ」
「そういうのいいです」
カリンちゃんをからかう様に笑顔の鬼ヶ崎さんと、身震いしているカリンちゃん。
「あのーここだけ三人ですけど、パカさん？」
と何故か私。まあ、マキノさんが囚われ状態だから奇数になるのはわかるんだが可笑しい。
だって……
過感情ドール「楽」
「あのーここだけ野郎ペアなんですが……それにアンヤ君もそろそろ俺離れさせないと…」
「人類の比率同様男は余るものなのです」
仲良さげに手を繋ぐアカツキ君とアンヤ君。
俺離れとは、親離れ子離れの進化形だろうか。
「それなら私がそっちに行けばまだ良いのでは？」
「いえ、山崎様はそちらで」
「パカが良いって言ってんでぇ。良いじゃねえかィ」
パカにやんわりと止められ、鬼ヶ崎さんにしっかりと止められ仕方なく諦める。
まあ、気まずくないしいいか……
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冬桜(プロフ) - バギアスさん» 嬉しいです🐱ありがとうございます！近々少しですが更新する予定ですm(_ _)m (2022年6月1日 16時) (
レス) id: 740eef171a (このIDを非表示/違反報告)
バギアス(プロフ) - 面白い ハマった (2022年6月1日 16時) (レス) @page35 id: 9d13356054 (このIDを非表示/違反報告)
冬桜(プロフ) - 時夜さん» 感想ありがとうございます！更新する予定なのですが、少々忙しくて書くのが遅れてまして…すみませんがお待ちください！m(_ _)m (2021年10月17日 15時) (レス) id: 740eef171a (このIDを非表示/違反報告)
時夜(プロフ) - 面白かったです！更新ってされますかね？ (2021年10月17日 11時) (レス) id: 61e78b8a54 (このIDを非表示/違反報告)
冬桜(プロフ) - yukiさん» ありがとうございます！頑張ります(^-^) (2021年9月1日 21時) (レス) id: 740eef171a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬桜 | 作成日時：2021年6月16日 11時
