説教 ページ34
ただ今タワー内ラウンジにて仲良く正座中
「ボクが何回胃薬を飲んだと思ってる。なあ」
滅多にないユズさんの真顔はとても怖い。
思わず言われてないのに全員正座するぐらいだ。
「アルパカ君を助けに行くなら行くで、一声かけてもよかったんじゃないか？」
「すみませんでした…」
「おっしゃるとおりです…」
「っす」
アンヤ君その返事はよくない。
今だけでもいいから真面目に話を聞いてくれないと……巻き添えは勘弁。
「吹雪の中ボクらがどれだけ捜しまわったと思ってる」
「本当にすみませんユズさん…」
「すみませんでした…」
「っした」
コンビニ店員のように適当な返事をするアンヤ君。ユズさんの影が段々と暗くなる。
「アン坊？」
「ごめんなさいすみませんもうしません」
アンヤ君の頬をつねるユズさんは黒い笑顔を浮かべている。マジギレだ……。
「おっかねーなユズのやつ…」
「仕方ない。今回は完全に私たちが悪いから」
赤くなった頬を撫でつつ、ユズさんが出ていった扉を見つめるアンヤ君。
「そうよ！それだけ心配してたの！……あんたたちが見つからなくて…鬼ヶ崎さんが女子だけ送るって行ってくれた時も、自分は残るってきかなかったんだから」
「カリンちゃんにも皆にも心配かけてごめん。今度は言ってからにするよ、」
「次は許さないわよ。特にあんた！……ほんとにもう自覚してよね」
カリンちゃんは近くにいたアカツキ君の背中目掛けて腰をおろす。開脚状態のアカツキ君はとても痛そうだ。
「あーー！！いっ…いたただだ！」
「だ、大丈夫？」
「大丈夫じゃないです！Aさん助けてください！」
「今のカリンちゃんにはちょっと……ごめんね、」
「え、Aさん！？」
助けを求めるアカツキ君をそのままにラウンジを出る。助けたい気持ちはあるがしばらくは皆に逆らえない。
心の中で今一度アカツキ君に謝りながら、エレベーターへと乗り1階を押す。
「鬼ヶ崎さんはいなかったな……」
正直ほっとした。合わせる顔がなかったし疑われてる手前普通に話そうとも思えないから。
「まあ、パカ側の人間を心配するわけないか」
でも明日もゲームあるんだよな。
ペア決めは運次第だしもしかしたらってこともある。
「皆の前では普通で…できるだけ二人にならないように、」
なんて祈りは神様には届かないわけで。
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冬桜(プロフ) - バギアスさん» 嬉しいです🐱ありがとうございます！近々少しですが更新する予定ですm(_ _)m (2022年6月1日 16時) (
レス) id: 740eef171a (このIDを非表示/違反報告)
バギアス(プロフ) - 面白い ハマった (2022年6月1日 16時) (レス) @page35 id: 9d13356054 (このIDを非表示/違反報告)
冬桜(プロフ) - 時夜さん» 感想ありがとうございます！更新する予定なのですが、少々忙しくて書くのが遅れてまして…すみませんがお待ちください！m(_ _)m (2021年10月17日 15時) (レス) id: 740eef171a (このIDを非表示/違反報告)
時夜(プロフ) - 面白かったです！更新ってされますかね？ (2021年10月17日 11時) (レス) id: 61e78b8a54 (このIDを非表示/違反報告)
冬桜(プロフ) - yukiさん» ありがとうございます！頑張ります(^-^) (2021年9月1日 21時) (レス) id: 740eef171a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬桜 | 作成日時：2021年6月16日 11時
