解放 ページ14
翌日、パカに呼び出されホールへと集まったが本人はまだ姿を現さない。
だが皆気にする様子はなく、数日ぶりのアカツキ君との会話に盛り上がっている。一人を除いてだが。
「入出さん…！お身体の具合どうですか……」
「もう大丈夫ですよ。ご心配をかけてすみません」
「結局原因はなんだったのよ」
「俺にもよく………あ、おはようございます」
「……ん」
態度がいつも以上にそっけない。
アカツキ君もどうして良いのかわからないらしく、気まずそうだ。
「おはようアンヤ君。昨日はよく眠れた？」
「あーまあまあ」
「そっか」
私と話をしつつも視線はアカツキ君に向いたまま。
謝ればまた普通に話せるが、そう上手く行かないか。
「皆様」
コツコツと足音を響かせ、何故か風船を持って登場したのは呼び出した張本人パカ。全員の視線が集まる。
「改めて再生数一億ビューの達成…誠におめでとうございます。これにてナカノヒトゲノムクローズドステージは終了でございます」
おめでとう、とは言うが声に心がこもってはいない。
「本来であればこれより皆様の帰還手続きを行うのですが……貴方がたはクリア後のプレイもご所望とのこと。
先日、主より島の探索許可が下りました。今後はすべての場所へ自由に立ち入って構いません」
「やけにイイコじゃねェか。なに企んでやがる」
「なにも…ワタクシの監視役の努めも終わりました。今後は自分の意志で動きましょう。……お互い」
これから何が起ころうとも責任は取らない、安全の保証はしないということだろうか。元々、味方だとは思ってないが助けられてたことも事実。……大丈夫だと思いたいもんだ。
「こちらのカードキーですべての施設のロックが解けます」
白く細長いそれをこちらへと見せ、話を続ける。
「ただ……最上階、黒の部屋は主のプライベートルーム。彼自身か彼を知る特定の人物の生体認証でしか入れません。ワタクシの場合指紋がないもので片目を登録しております」
「なによそれ…ユズ先輩はそこにいるの？」
「さて……それはワタクシも存じ上げません」
知らないはずはないだろうに。
ユズさんに口止めされてるのか、見つけた所で私達の元へと戻すつもりがないのか。どっちもかな。
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冬桜(プロフ) - 月見だんごさん» こんなに感想もらったことないのでとても嬉しいです！最終的にはハピエン目指してるので安心して下さい😊話が思いついたら何か書こうかと思ってはいます！！ (3月19日 20時) (
レス) id: 601e39972c (このIDを非表示/違反報告)
月見だんご - 更新楽しみに待ってま〜す (3月19日 20時) (レス) id: 788aaeae3c (このIDを非表示/違反報告)
月見だんご - 鬼ヶ崎サンカッコよすぎる😍最終話まで続いて鬼ヶ崎サンとハッピーエンドになって欲しいです。出来ればハッピーエンドの後の話とかも作ってほしいです。ナカノヒトゲノム本当に大好きです。やっぱり推しは鬼ヶ崎サンです。 (3月19日 20時) (レス) id: 788aaeae3c (このIDを非表示/違反報告)
冬桜(プロフ) - 月見だんごさん» コメントありがとうございます！頑張ります！m(_ _)m (3月17日 6時) (レス) id: 601e39972c (このIDを非表示/違反報告)
月見だんご - 続き気になります!更新よろしくお願いします (3月17日 2時) (レス) id: 788aaeae3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冬桜 | 作成日時：2023年4月14日 8時
