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『 、、、、、ねえ…、佐藤くん。聞いてる?おーい。』
、、、、、、、、困ったな。
あれからというもの、佐藤くんは一向に私の話に耳を傾けようとしない。
もしかして名前で呼ばれるの嫌だったのかな?
『 もう……私、聡くんと羽奈が待ってるから先行くよ?』
お弁当を持って立ち上がったとき、
勝「 だめ。 」
『 、、、、、、、、じゃあ行こう? 』
勝「 怒ってない? 」
『 なんで私が怒るの(笑)怒ってるのは佐藤くんでしょ? 』
勝「 俺? 」
『 全く話聞いてくれなかったし…… 』
すると ボソボソ、と口を尖らせて喋る佐藤くん。
『 何か言った? 』
勝「 中島さんが……いきなり名前で呼ぶから、、、、、、 」
『 ……やっぱり、嫌だった? 』
勝「 ううん、その逆。嬉しかったけど恥ずかしくて……ごめん。カッコ悪いね、俺。 」
─────なんだ、佐藤くんもドキドキしてたんだ
『 良かった…… 』
勝「 え? 」
『 一人で先走って、佐藤くんに嫌われたのかと思った。(笑) 』
勝「 … 」
『 佐藤くん? 』
勝「 もう " 勝利くん " って呼んでくれないの? 」
『 …え? 』
勝「 勝利くんって呼んでくれた中島さん、すっごく可愛かった 」
『 !? 』
ホント、佐藤くんってお調子者……
『 もう、呼ばない! 』
勝「 なんで?俺は呼んで欲しいなぁ。A。 」
『 …/// 』
佐藤くんにはまだまだ勝てないみたいです。
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作者名:たんと | 作成日時:2019年1月29日 17時