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お互いが名前呼びに慣れた頃には文化祭の前日となっていた。
夏休みが終わってから色んなことがありすぎて文化祭のことなんて忘れていたけど準備は着々と進んでいた。
勝「 ……い。おーーい。Aさーん 」
『 はひっ!? 』
勝「 声裏返りすぎでしょ。(笑) 」
『 からかわないでよっ…! 』
勝「 ごめん、可愛かったからつい…ふふ(笑) 」
いきなり爆弾発言。
勝利くんってこういうところあるんだよなぁ……
多分、本人は意識してないと思うけど、、、だからこそ罪深い。
勝「 ねえ、さっきから聞いてる? 」
『 あ、ごめん、なに? 』
勝「 もう、しっかりしてよねー。俺一人で話してるみたいになっちゃってるから。 」
一人で話してる勝利くん……うん、絶対可愛い。
勝「 あのさぁ、聞いてよ!このくだり3回目なんだけど。 」
なんで俺の彼女はこんなに……と頭を抱えてる。
『 で、どうしたの? 』
勝「 どうしたの?じゃないよもう……。
、、、、、あのね、明日俺らお昼から仕事ないから一緒に回らない?って聞いてるの!3回も。 」
『 ごめんね?(笑)一緒に回りたい! 』
勝利くんはニッコリ微笑むと、じゃあね と駆け足で部活に行った。
明日10月30日が何の日かも知らない私は、ただただ文化祭のことを考えてルンルンで帰っていた。
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作者名:たんと | 作成日時:2019年1月29日 17時