1.はじめまして(p.2) ページ4
「まあ同じお客さん同士仲良くしてよ。んじゃあ俺はまた寝る」
眠そうに大きな欠伸をしたてっちゃんは部屋に戻ってしまった。
その姿を目で追いながら溜息をつくと、虫さんが私の向かいの席についた。
「Aちゃん ごめんね。今年は去年の冬休みみたいに遊べないかも」
「…他のお客さんがきてるから？」
「うん、YouTuberが」
「じゃあ私帰ろうかなあ。いつでも来られるし、お客さんと撮影だって、たくさんするでしょう？」
「いや別に…」
「虫さんその子だれ？」
虫さんが何かいいかけたときに、彼の後ろから声出した。目線を上げると、そこには金髪の男の人が立っていた。
「てつやの従姉妹」
「てつやくんの？」
へえ、と目を見開いて虫さんの横に座ったその人は、私をじっと見た。…なんだか怖い。
「…従姉妹ってあんま似ないの？」
「まあ確かにたらこ唇ではないね。…ほらAちゃん、挨拶しなよ」
目を伏せて黙っている私に、虫さんは意地悪な口調で言った。虫さんは私が人見知りって知っててそんな意地悪を言うんだ。
「あ、えっと、Aです。...はじめまして」
「ああ、中村友哉です。こちらこそ」
「……」
「…」
「ともやん この子ガチコミュ障だからよろしく」
「あそうなの？」
沈黙を破ったのは虫さんの半笑いの声。恥ずかしいがすぎる。
だって金髪に、大きなピアス、あと指輪に銀色に光るバングル。東海オンエアにはいないような風貌が、すごく怖い。
「じゃあAちゃんは夏休み終わるまでにこの人たちと ウチらと同じくらい仲良しになってね。帰っちゃダメだから」
「えっ、えっ」
そう言い残して虫さんはリビングから出て行った。
どうやら今年の夏休みは大変なことになりそうです。
○
それから和室から出てきたのは、やっぱり中村友哉さんと同じような風貌の…怖い人たち。
「ええ、てつやくんちに女がいるんだけど」
「こや、この子てつやくんの従姉妹だって」
こや、そう呼ばれた毛先の赤い人は面白そうにこちらに走ってきた。
「似てな！」
「は、はじめまして」
「ああ、よろしくお願いします小柳です」
軽く会釈をし合って、あとから席に座った二人も、私の顔を揃ってじっと見た。
二人のうちの片方。女の子みたいにつやつやの髪の毛に、女の子みたいな身体の細さと白さ、顔立ちに私も彼？を見てしまった。
「あは。俺、男 だよ」
「えっ」
「まあ確かにヒゲがちゃんと剃ってある千葉は女だわ」
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A(プロフ) - ほんとに何回も読み返して楽しませていただいてます！そうなんですね…また気が向いくことがあれば長編書いてくれたら嬉しいです！！発想力とかほんとに無くて良いのあればまたコメントさせてもらいますね；； (2020年9月11日 15時) (
レス) id: a957c976a9 (このIDを非表示/違反報告)
結衣子(プロフ) - Aさん» ですが、具体的なリクエストなどあればやや長めのお話は書けそうです。何かあればまたご連絡ください。コメントありがとうございました！ (2020年9月5日 22時) (レス) id: d2ff6ba012 (このIDを非表示/違反報告)
結衣子(プロフ) - Aさん» だいぶ昔の作品で拙い点ばかりで恥ずかしいのですが、読んでいただける方がいることに感動しています…！最近は他のYouTuberさんを書いていてタ闇に当てる時間が取れず長編は厳しそうです…申し訳ありません… (2020年9月5日 22時) (レス) id: d2ff6ba012 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - この作品好きで何回も読み返してます; ;結衣子さんの書く文章好きなのでまた長編読めたら嬉しいです！楽しみにしてます！！ (2020年9月3日 1時) (レス) id: a957c976a9 (このIDを非表示/違反報告)
ringoimo0123(プロフ) - ゆにさん» コメントありがとうございます！本当に嬉しいです…。ゆにさんの作品、読みに行って来ました 猫ともやん可愛すぎてドキドキしました…！こんな素敵な作者様に読んでいただけて本当に光栄です！私も、ゆにさんの二次創作活動応援しています！ (2018年12月28日 9時) (レス) id: ca85ba4147 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結衣子 | 作成日時：2018年8月10日 22時
