24 [R] ページ24
＊＊＊
まともに眠れなかった。
『ふたりきりになりたい…』
昨日、夏太郎さんから聞いた言葉が頭の中に何度も浮かんで、
『兄ちゃんには…見せられないコトをする』
それを頭の中の冬ノ介さんが情緒たっぷりに読み上げてくれるもんだから、
いやいや何考えてんのおれ。そんな感じじゃないよぜったい。
願望が前面に出すぎだし、妄想も大概にしろ。
そうやって自分を何度戒めても、冬ノ介さんの家の前に着くまで結局頭の中はその事ばっかりだった。
｢…着いちゃったよ…｣
水族館の時と同じくらいの時間。
この前は家の前で兄弟二人で喋ってたけど、今日は誰もいない。
なんだか静かだな…
見下ろすと玄関の横で白い猫が丸まってるのが目に留まった。
｢ねこ…｣
気持ちを落ち着かせようと思ってその丸い毛玉に手を伸ばした。撫でると目を開いてこっちを見てくる。眠そうな瞳が俺を写した瞬間、ピクンて耳が立って猫はすっくと立ち上がった。
｢あ…ごめん…｣
いきなり触ったからびっくりしたかな…
するりと身体を翻して猫は家の方に入って行っちゃった。
冬ノ介さんが飼ってるのかな…首輪はなかったけど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 367人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
shootingstarhap(プロフ) - はなさんの小説初めて読みました。とても面白く一気に読んでしまいました。この後どうなるか続きがとても気になります！楽しみにしています(^^) (2019年4月26日 18時) (
レス) id: 29c1b2b83b (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - はづきさん» ←ここの私の名前の横のプロフからｺﾐｭに飛んで、下の方にメッセージ書き込むとこがあるのでそこへ書き込んで送信お願いします(^-^) (2019年4月25日 0時) (レス) id: 9619f20ec7 (このIDを非表示/違反報告)
はづき(プロフ) - すみません、二人の寝室が読みたいのですが、占ツク初心者で、コミュというものの開き方がわかりません。コミュの使い方？教えて欲しいです！ (2019年4月24日 23時) (レス) id: f322dc121b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はな
| 作成日時：2019年3月16日 0時
