・ ページ24
歩きながら薮と光が色々教えてくれた。
あそこのパン屋さんは美味しいとか、あっちのカフェには隠しメニューがあるとか。
ぜんぶ涼介と行きたいって思った瞬間、俺はまた当初の目的を思い出したんだ。
そして叫んだわけ。
｢あはは、なんかまったりしちゃうよね｣
｢ケイ追われてんのにね、へんなの〜｣
｢呑気にまったりしてる場合じゃないよ！｣
｢キミがいちばん忘れてたみたいだけどね｣
｢わっ、わすれてない！｣
忘れてないからね！決して！でもちょっと街が楽しすぎちゃって…ごめんね。
胸のポケットにしまった獣の絵を押さえて、なんか言い訳みたいなことを胸の中で唱えてた。
｢まぁでもここまで無事に来れたから良しとしようよ。さぁ、この先が入り口だよ｣
賑やかな表通りから少し入った裏道へ薮が先頭になって進んでいった。
人目から隠すように建物の奥の薄暗い場所に、地下へ続く階段が見えた。
ここが入り口…
｢いつ見ても気味悪いとこだなぁ…｣
｢ほんとに大丈夫かな…攫われない？｣
｢えっリーダー怖いのぉ？｣
｢怖くねーし！ばか博士！｣
街の賑わいが嘘みたいに静かで、階段の先は吸い込まれそうなくらい真っ暗。
表の通りにはあんなに人が居たのに、ここを通る人は一人も居なくて不思議だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 280人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yuri4011(プロフ) - すごい面白いです！続きが気になります！ (2020年2月12日 17時) (
レス) id: 5eea78a02f (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 桜夜兎。さんありがとうございます!! 本当に貼りすぎた伏線の回収に必死状態です(笑)感想いただけて嬉しいです!!!これを糧に更新がんばります!!(^^) (2018年12月17日 10時) (レス) id: 9619f20ec7 (このIDを非表示/違反報告)
桜夜兎。(プロフ) - 凄く続きが気になるお話で、引き込まれるようなストーリー性に驚きました(*^^*)更新するのは大変だと思いますが、頑張って下さい、応援してます！ (2018年12月15日 10時) (レス) id: 13ee6b4345 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はな
| 作成日時：2018年11月23日 8時
