お屋敷 ページ36
暗い林を抜けて、少しだけ坂道になってる草むらを過ぎたら、遠くに一軒ぽつんと家が見えた。
ここ…
どこかで見たことがある場所だ…
広い草原と……月
｢………あっ!!…ここ……｣
この絵の場所だ。
空に登ってる月を見た瞬間、景色が一致した。
ずっと持ってた絵を見ると、やっぱり同じ場所…絵の中に家は無いけど。
真ん中にいる黒い獣のあたりに、ちょうど家が建ってる。
｢ねぇ…涼介……｣
同じだよね
小さな声で話しかけたら、返事は何も帰ってこなかった。
どうしたの…?
寝ちゃったのかな……
｢疲れた？もうちょっとだから頑張れ｣
｢ぁ…、うん……｣
つい立ち止まった俺に気付いて、声をかけてくれた。
背の高い背中を追って後ろを歩く。
彼の持つ小さな鍵がチャリチャリ音を立てて、辺りにはその音と吹き抜ける風の音だけ。
静かな場所…
｢ねぇきみ、お化けは平気？｣
｢え？…おばけ？｣
｢うん。さぁついたよ。お化け屋敷｣
｢おばけやしき？｣
…たしかに。見るからにお化けが出そうな家だ。壁や屋根はボロボロだし、窓ガラスも割れてる。ちょっと怖いかも…。
｢…誰も…住んでないの?｣
｢人は一人も住んでないらしいよ…｣
｢………｣
その言い方…人じゃないものがたくさん居るみたい…。
小さな門をくぐって豪華な玄関の前を通り過ぎた。あれ、あそこから入らないのか。
｢表の扉は壊れてて開かないんだ。まぁほとんど壊れてんだけどな。この家｣
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はな(プロフ) - 返信遅れてごめんなさい(＞＜)ありがとうございます!!!何よりうれしいです!!好き勝手書ていますが、ちゃんとハッピーエンドになるので、どうかこれからもよろしくお願いします！ (2018年11月1日 1時) (
レス) id: 9619f20ec7 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンプlove - とてもこの作品好きで何度も読んじゃってます！続き凄く凄く楽しみにしてます！待ってます♪ (2018年10月30日 17時) (レス) id: 1b7715a916 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2018年10月16日 12時
