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｢この街ではね、黒い獣は不幸を招くって言われてるんだ…｣
｢え……｣
｢見たら呪われて死ぬ…とか、そういう噂がある……｣
｢…そうだよ。だから…そんな絵持ってたら……良くないよ…｣
｢不幸……?｣
どうして…?
そんなこと全然ないのに。
俺は、涼介のおかげで外に出られたし、大ちゃんやゆうりや光や薮にも会えたし、外には自分と同じお化けもいっぱい居るんだって初めて知った。
みんな優しくて、温かかった。
幸せは、こういうことを言うんでしょ?
｢俺…俺も、会ったよ……この獣に……。でも不幸になってない…｣
｢会ったの？！｣
｢会ったけど！俺を外に出してくれたんだ!!ずっと閉じ込められてた…あの部屋から…｣
｢…………｣
｢…だから、…そんな風に言わないで……｣
絵を抱きしめて、呟いた。
なんでか泣きそうになっちゃった。
みんなに嫌われて、避けられて、ひとりぼっちの気持ちは俺も痛いくらい分かるから。
大丈夫
もし、誰も分かってくれなくても
俺が傍に居てあげる
俺がいればいいでしょ？
ずっと二人で一緒に居ようって…
言ったんだ。
｢ケイ！ケイってば｣
｢！！…あ……ごめん…｣
また意識がどこかにいってた。
いつのことか分からない記憶が、勝手に入ってくる。
胸の中の絵から、流れ込んでくるみたいに。
｢大丈夫…？ほんと変だよなんか……｣
｢大ちゃん、ちょっと光のとこに言って飲み物入れてきてくれない？ここのコンロ壊れちゃって…｣
｢えぇ？？なんで俺が？？｣
｢おねがい！！光さっきのでまた怒ってるから行きにくいんだよ。ね、この子も何か飲めば落ち着くよ｣
｢………わかった…｣
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はな(プロフ) - 返信遅れてごめんなさい(＞＜)ありがとうございます!!!何よりうれしいです!!好き勝手書ていますが、ちゃんとハッピーエンドになるので、どうかこれからもよろしくお願いします！ (2018年11月1日 1時) (
レス) id: 9619f20ec7 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンプlove - とてもこの作品好きで何度も読んじゃってます！続き凄く凄く楽しみにしてます！待ってます♪ (2018年10月30日 17時) (レス) id: 1b7715a916 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2018年10月16日 12時
