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フード付きのコートを母さんのクローゼットから抜き取って被った。
香水の変な匂いがして、ちょっとおえってなる。
｢腐った臭い…消えるのかなこれ｣
母さんに何度も言われたから、それだけ気になってた。
この変な臭いと混ざったらもっと最悪なんじゃないかな…
でも包帯ぐるぐる巻きを人間が見たらきっとびっくりする。外は人間しかいないんだ。
だから隠せるようにフードは必要だし、仕方ないからこれで行くしかない。
眠っている母さんに最後のさよならを言って屋敷を出た。
もう多分ここには帰ってこない。
屋敷の裏口の鍵が緩んでるって大ちゃんが言ってた。いつも彼はそこから忍び込んで来てたんだ。
言ってた通り裏口は子供が一人通れるくらいの隙間が空いてた。
｢ぐ…せまい……｣
大ちゃんは相当小柄な子なのかも。
身体を無理やり押し込んで、そこを抜けて何とか一歩、外に出た。
｢……はぁ、出れた………｣
外だ。
天井がない。空には眩しいくらいの月が浮かんでた。
壁も窓もない景色は視界に入り切らないくらい。
｢………きれい…だね…｣
(そうだね)
隣で笑ってくれた気がした。
あの子の顔を思い出す。
俺を待ってるひとが居るんだ。
それだけで胸がドキドキしてた。
はやく会いたい。
一度も会ったことがないあの子に
どうしようもなく会いたかった。
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はな(プロフ) - 返信遅れてごめんなさい(＞＜)ありがとうございます!!!何よりうれしいです!!好き勝手書ていますが、ちゃんとハッピーエンドになるので、どうかこれからもよろしくお願いします！ (2018年11月1日 1時) (
レス) id: 9619f20ec7 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンプlove - とてもこの作品好きで何度も読んじゃってます！続き凄く凄く楽しみにしてます！待ってます♪ (2018年10月30日 17時) (レス) id: 1b7715a916 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな
| 作成日時：2018年10月16日 12時
