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その扉を開くと、部屋の中は明るかった。
大きな窓から月明かりが差し込んでて
小さなテーブルと、大きめのベッドがひとつ。
光に照らされたベッドに、一瞬だけ姿が見えた気がした。
そこへ座って、窓の外をじっと眺める姿
《…きれいだね》
俺も、おんなじように月を見てたよ。
誰もいないのに、そうやって話しかけてた
きれいだねって
引き寄せられるようにベッドに近付いて、そこへ触れた
懐かしい匂いがする。
これは、…涼介のにおいだ
大好きな香りに包まれて、また涙が溢れる
泣いてばっかり…
「涼介……りょうすけ…」
ここに連れてきてくれた彼が部屋を出て扉をそっと閉じた。
二人きりにしてくれたのかな。
「…ねぇ、涼介……」
会いたい……
「…死んじゃうなんて…ダメだからね…」
胸元にしまった絵に言い聞かせるように、そっと囁いた。
「ふたりで、ここで一緒に暮らすんだよ…」
胸の中で一瞬だけ温かさを感じて、
小さな返事が返ってきたみたいだった。
→第2幕へ包帯と獣2[ymin]
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はな(プロフ) - 返信遅れてごめんなさい(><)ありがとうございます!!!何よりうれしいです!!好き勝手書ていますが、ちゃんとハッピーエンドになるので、どうかこれからもよろしくお願いします! (2018年11月1日 1時) (レス) id: 9619f20ec7 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンプlove - とてもこの作品好きで何度も読んじゃってます!続き凄く凄く楽しみにしてます!待ってます♪ (2018年10月30日 17時) (レス) id: 1b7715a916 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はな | 作成日時:2018年10月16日 12時