・ ページ25
『…聞こえるの?』
『人間じゃないの…?』
『ミイラ?ホンモノ?』
『すごい!ホンモノのお化けだ!!』
『すごいすごい!ねぇどこから来たの?!』
『やぶに捕まえられちゃったの?!』
あぁどうしよう、一気に話しかけられたらわけがわからない。でもいまはそんなことより大事なことがあるんだ
「それより黒い獣のこと!!だれか、知らない??」
『…………』
『…………』
また静まり返る。どうして?
知ってるんでしょ…お願いだから教えて欲しい。
『……どうして、獣のこと知りたいの…?』
ユウトの腕がゆっくり動いて、俺の肩に手が触れた。
動いてることに驚いたけど、その言葉を聞いて周りからボソボソ声がする。
『だめだよユウト』
『話したらダメ』
『あいつが来るよ』
『食べられちゃう』
話したらダメって、あのとき…ゆうりも言ってた…。
「俺、人を探してるんだ…その子、黒い獣と一緒に居たから……、獣のこと、知ってたら教えてほしい…」
俯いたまま手をぎゅうって握った。
どこにいるかも分からないなんて、悲しすぎる。
彼のことを考えると、どうしてこんなに寂しくなるんだろう
はやくあいたい…
「………おねがい……」
目の前の人形はまたゆっくり動いて、覗き込むように顔を近付けてきた。
優しい目が微笑んで、ほんとに綺麗だった。
その口が動いて、周りに聞こえないようにこっそり囁く。
………おれ、知ってるよ……
「ケイ!!!!無事か???!!!」
「!!だ、大ちゃん!?」
バーーーンって扉がいきなり開いて、少年が飛び込んできた。
生きてる?!って心配そうに肩とかポンポン触られて、びっくりしてたらユウトは元通りの姿勢に戻ってた。
446人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はな(プロフ) - 返信遅れてごめんなさい(><)ありがとうございます!!!何よりうれしいです!!好き勝手書ていますが、ちゃんとハッピーエンドになるので、どうかこれからもよろしくお願いします! (2018年11月1日 1時) (レス) id: 9619f20ec7 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンプlove - とてもこの作品好きで何度も読んじゃってます!続き凄く凄く楽しみにしてます!待ってます♪ (2018年10月30日 17時) (レス) id: 1b7715a916 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はな | 作成日時:2018年10月16日 12時