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HS side
新鮮で刺激になるだろうから、と舞台袖からではなく関係者席でステージを見るようマネヒョンから指示があり、裏通路から会場へ向かっていた。
あのあと結局僕らは感情の整理がつかないまま、本番を迎えようとしている。
《今日ここにいるのは気高き音楽家。あまり図に乗らない方が賢明。》
彼女のいう"音楽家"に自分たちが含まれていないことは明らかだった。貴方達を除いて、と聞こえてくるような口ぶりだった。
初対面の名前も知らない人間に突然、アーティストとしての実力を頭から否定されて、おまけにクソ餓鬼呼ばわり。
だけど、その発言を招いたのは紛れもなく僕たち自身で。まさか彼女たちが解っていると思わなかったから、と自分たちの態度を思い出しては頭が痛くなる。
憤りとバツの悪さが渦を巻いて忙しなかった。
会場に入ると間も無く開演とあって、期待と興奮の入り混じった独特の空気が漂っていた。いかにも音楽通！といった見た目の客でビッシリ、満員御礼だ。
マネヒョンが音源云々の経緯を言ってくれれば、そもそもあんな態度とってないのになぁ、と意味のないタラレバを思いながら席につき、ステージに目をやって、驚く。
「うわっ何だあのステージ、ごちゃごちゃだな、」
RM「凄い量だな、小さな会場だし転換も最小限にしているんだろ」
ステージは楽器と機材で溢れかえっていた。
ギター、ベース、ドラムセット、キーボード、まではわかるけど、チェロにウッドベースにヴァイオリン、金管楽器が幾つか、よくわからない民族楽器が幾つか。メインマイクの周りはコの字型のDJ卓みたいになっていて、そこにも山ほど機材が積んであった。
YG「…いや違う。あれ全部、あの人達が使うんだよ」
いつもなら自分たちの出番までぼーっとしているはずのユンギヒョンが、珍しく口を挟んできた。目はステージに向いている、食い入るように。
YG「たった50分のステージで、あれを全部。転換は普通にアーティスト毎にやるはずだ。」
「そんなまさか(笑)、 ………え、嘘でしょ？」
RM「というかヒョン、あの人達の事知ってるんですか？」
YG「あぁ、知ったのは最近だけどな。
……ホソガ、ナムジュナ。」
ユンギヒョンが真剣な顔をこちらに向けた。
YG「こんな貴重な機会そうそうない。彼等の演奏は耳かっぽじって聴け。ステージを目に焼き付けろ
…曲作りに携わる者として、絶対だ。」
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続く (更新停止中)
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あみだけどうぉぬよんのtastyが忘れられない人(プロフ) - また更新されたら嬉しいです…☺︎ (11月27日 20時) (
レス) id: 943b446d66 (このIDを非表示/違反報告)
にこまる - ひええええ、！最近King Gnuさんにはまってるのとバンド系のお話すごい好きなので面白いです(*^ω^*) (2020年6月10日 20時) (レス) id: 10fbbe8ad3 (このIDを非表示/違反報告)
シエル(プロフ) - 凄い面白いです！！！更新楽しみにしてます！ (2020年6月5日 17時) (レス) id: 35bb3f6d4f (このIDを非表示/違反報告)
もこ - りんごさん» 更新ありがとうございます！！これからも楽しみにしてます！！！ (2020年6月5日 15時) (レス) id: e21953f802 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - もこさん» コメントありがとうございます！更新も話の進みもノロマですが、気が向いた時に見ていただけたら嬉しいです^^ (2020年6月5日 13時) (レス) id: 8f760c3c45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご | 作成日時：2019年8月21日 0時
