第六十六話 ページ19
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その頃───
『……ん、』
ランスがAを抱えて学校内へ移動した時、Aが目を薄っすらと開いた。
「起きたか」
『あ、れ……怪物は……？』
まだ頭が痛むのか、Aは頭を抑えながらそう聞いた。
「外を見ろ」
ランスはAを近くの椅子に下ろし、外を見るように言った。
外では、あの巨大な魔物とマッシュが綱引きをしている状態だった。
『加勢しなきゃ……！』
「その必要はない」
『え……？』
ランスが外をじっと見つめているので、Aも再度外を見つめた。
「頑張れ！」
「負けるなーｯ！！」
「勝てー！！！」
他生徒がマッシュを応援する姿に、Aは目を丸くした。
『どういうこと……？』
「アイツは今、必死に俺らを守っている」
「皆、それに気づいたんだろ」
「それで、アイツに対する考え方が変わったんだ」
『……そっか』
Aは泣きそうな目で外を見つめた。
マッシュくん、君は凄いよ……
君はこの世界どころか、人さえも変えたんだよ。
君だったら、私よりも確実に世界を変えられる。
私は信じてるよ。
マッシュくん。
そして……
『ありがとう……』
Aはそう呟くと、目を閉じて眠った。
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りんごあめ(プロフ) - しぃさん» 教えてくださりありがとうございます！とても助かりました！ (3月29日 23時) (
レス) id: db7ca037e4 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ - オ/リフラ外せてないですよ〜💦 (3月29日 23時) (レス) id: c5e9355c9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんごあめ | 作成日時：2024年3月29日 20時
