柑吾と旬祢 ページ8
まさに、鶴の一声だった。炭治郎君達、倒したんだ！凄い！凄いよ！
柑吾：「チッ！アイツ！せっかく至高の領域を手に入れられそうだったのに………馬鹿な感情を持ってるからだ………クソッ！」
上弦の参討伐の知らせは、私の士気を高め、力を沸き立たせた。
同時に、柑吾は連続して首を斬られたことと、上弦の参討伐の知らせに怒りと動揺をあらわにしていた
A：「ねぇ。柑吾………お前はどうやったら殺せるの？」
どうにか柑吾を殺すため、私は探るように声をかけた
柑吾：「はっ、教えるわけねェだろ？それに、俺は斬られても死なない！俺は不死身とも言える」
威張るように、自慢するように答える柑吾からは自信に満ちた色が漂う
A：「まぁ、そんな簡単には教えてくれないよねぇ……」
柑吾：「そんな意味のない会話をしてどうした？とうとう狂っちまったかァ？」
A：「意味はあるよ？」
私はこの会話で確信できたのだ。コイツの討伐方法を！
柑吾：「はっ、意味ねェだろ？現に、俺を殺せてなねェだろ？」
A：「お前を殺す前にさ………少しいい？」
柑吾：「『殺される前に』の間違いだろ？まぁ良いけどよ？何だ？」
A：「お前はどうして鬼になった？旬祢と同じ時に鬼になったの？」
柑吾：「そうだ。でも旬祢は兄貴の気質が強かったからなァ………死ぬ間際、お前に血気術をかけた時もお前に謝りながら攻撃したろ？なんでだと思う？」
柑吾が不適に笑う
昔の嫌な記憶がよみがえり、私は眉間に皺を寄せた。今さら柑吾と旬祢の感情なんて知ったこっちゃない！
柑吾：「お前が俺の暴力を受け始めたとき、アイツはお前を逃がそうとしたんだよ。」
逃がそうとした？何言ってるの？だって旬祢も私のこと………
柑吾：「信じられないって顔してるね？でも事実なんだよねェ。アイツを快楽主義者にしたのは俺だ。俺はお前をいじめるのが気持ちよかった。たから俺にはお前が必要だった。でも旬祢はそんな俺の行動をやめさせようとした。」
A：「っ！黙って聞いてれば！いい加減なこと言わないで！」
柑吾：「まぁ最後まで聞きなよ？そんな旬祢がどうして快楽主義者になったのか………それは俺が脅したから。だって、アイツも………
『稀血』
だったからさ………」
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作者名：クテシフォンらるるん | 作成日時：2020年4月24日 15時
