美柱の信頼 ページ12
痛い……
体が動かない
A:「っ、クッ!」
柑吾との戦いによる負担が一気にのしかかるが、仲間が戦っているのにほっとけるはずない。私は根性で立ち上がった。
柑吾に使った暮色蒼然。本来、相手を翻弄するだけの技であり、偽物の日光で鬼を消滅させることは出来ない。しかし、斬っても死なない柑吾には日光しかないと分かったのだ。
あの瞬間、体の全神経を刀を持つ手の一点に集中させたことで、本物の日光を作れたのだ。日光といっても夕焼けであるため、柑吾に効くかは分からなかった。もし効かなかったら殺されていただろう。
でも日光は日光。それだけのものを人間の手で作り上げたことは奇跡に等しく、その代償は大きい。なぜなら寿命が短くなったから。
どうして寿命が短くなったのが分かるのか?何故か体が、脳が自信の寿命を知らせてくれた
『あと一年の寿命だ』
と。あと一年………大丈夫。今、まさに今、長い戦いが終わるのだから………
鎹鴉:「カァァァ、カァァァ!美柱、天女目A!天女目A!上弦の零と対峙ィ!上弦の零と対峙ィ!」
炭治郎:「義勇さん!向かいましょう!」
冨岡:「駄目だ。俺とお前は鬼舞辻を追えと伝達されている。」
炭治郎:「ですが!!」
冨岡:「柱の顔に泥を塗る気か!」
炭治郎:「っ!」
冨岡:「助けにいくのは当たり前のことだ。しかし輝利哉様はA一人で倒せると踏んで、俺達を鬼舞辻のもとへやった。Aは大丈夫だ。鬼殺隊最強だからな………」
炭治郎:「………はい。っ!はい!!」
童磨:「柑吾殿も始めたようだね………俺も見物に行こうかな?」
カナヲ:「生きて出られると思わないで!見物なんてさせない!」
伊之助:「そういうことだ扇野郎!見物なんて出来ねーからな!覚悟しやがれ!」
童磨:「へへっ、熱いね〜でも、負けるよ?きっとね。だって、柑吾殿は強いから」
伊之助:「馬鹿め!A之助は鬼殺隊最強だぞ!簡単に負けたりしねェんだよ!」
玄弥:「上弦の零………」
時透:(柑吾って確か……Aの兄だっけ?)
不死川:(チッ、すまねぇA!上弦の壱が目の前にいるのに無視するわけにはいかねェ!お前ならやれるぞ!)
黒死牟:「こちらは柱3人と隊員1人。柑吾の方は一瞬だ……」
悲鳴嶼:「黙れ。天女目は弱くない。負けない。侮辱するな」
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作者名:クテシフォンらるるん | 作成日時:2020年4月24日 15時