24:テスト勉強！ ページ27
切島:｢よっ！元気か？Aちゃん｣
『切島君……いいのに、毎日お見舞いなんて大変でしょ？』
職場体験が終わり、学校が始まって数日がたった
それでも私は、病院の一室にいる。
｢大変じゃねーよ？ていうか……来たくてきてるだけだから｣
ヴィラン連合襲撃による父の死とヒーロー殺しとの戦いで精神的に来てしまった……らしい
飯田君、焦凍君、緑谷君と病院の最終検査の時
『あれ、私……個性が…………』
連続で起きた精神ショックで個性が使えなくなってしまったのだ。
でも、校長は私を退学にさせず、療養するようにと指示をした。
それから毎日、切島君がお見舞いに来てくれている
『ありがとう。切島君。』
｢いいってことよ！それより、今日の授業は………｣
こうして毎日、学校で習った勉強のこと、みんなの様子、実践訓練の内容など、知らせてくれるのだ
クラスのみんなもお見舞いに来てくれるけど、切島君だけは学校前と学校終わりの2回、毎日来てくれる。
それも、日が暮れるまでずっとそばに居てくれる
会話がなくなって、本を読んだり勉強したりして、お互い気を使わない、落ち着いた日々が続いていた。
『切島君……もし個性……戻らなかったら……どうしよう』
｢っ！大丈夫！大丈夫って言いきれないけど大丈夫！Aちゃんなら出来るようになるから大丈夫だ！｣
綺麗事、慰めではない。彼の不器用な言葉で紡がれる本音の数々に胸が熱くなる
『ダメだね私。弱気なんて……うん、きっと大丈夫！私がんばるよ！ありがとう切島君！』
｢おう！んじゃ、期末テストに向けて別にしよーぜ｣
期末テストまで10日。
それまでに個性を戻して、テストで赤点取らないように勉強しないと。
みんなで林間合宿に行くために！！！
それからは毎日、切島君と一緒に勉強した。
そして何故か休日は、爆豪君も一緒に……
切島君が爆豪君に勉強を見て欲しいと頼んだらしい
そして今日も……
私の病室は、
爆豪:｢違ェ！！！そこの公式じゃねーよ馬鹿！殺すぞ！！｣
切島:｢すまん！こ、こうか？｣
爆豪:｢何回言わせんだ！馬鹿か？こっちだよ！」
とても平和で騒がしい
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作者名：クテシフォンらるるん | 作成日時：2020年12月9日 17時
