23:ヒーロー名 ページ26
職場体験……
午前は焦凍君と巡回。午後からはエンデヴァーと巡回に行く。午後の方がヴィランが多いからという理由で……
『とりあえず、今のところ犯罪はなさそうだね焦凍君』
｢ヒーロー活動してる間は、ヒーロー名で呼ばねぇと怒られるぞ｣
『あ、そっか。じゃあ、ショート』
｢あぁ。Aは確か……
『うん。そうだよ！』
｢どうして天導神の巫女にしたんだ？｣
『巫女って、ずっと嫌だったんだけどさ……お父さんが死んで………自分は神々廻家の巫女だ！って再認識して……だから巫女は絶対入れようって思ってたんだよね』
｢なるほどな……天導神は？普通、"しるべ"って導とか標って書くだろ？」
『私、個性のお告げを使って、多くの人を助け、救いへと導きたい思ったから、導。天の神様から授かった個性の神を使って、人を守りたいと思ったから、天と神を入れたんだよ。天導神と書いてしるべと読むのはあて字みたいなものかな……』
｢なるほど………凄いな。俺は名前をカタカナにしただけだから……別にそれが嫌な訳じゃないが、Aみたいにちゃんと考えて決めてるのは、凄ぇと思う｣
『ほ、褒めないでよ……恥ずかしい。でも、ありがとう！ほら、さっさと巡回終わらせよう！』
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午後、私とショート。デク。インゲニウムは、世間を騒がせている"ヒーロー殺し"と対峙した
私は最初しか強くなくて、長期戦になるにつれて疲労が出てしまい、あまり戦えなかった
時間にしたら10分くらいなのに、私は5分しか持たなかった。こういう時、自分がヒーローに向いてないのだと痛感させられる
デク:｢凄いよ天導神の巫女！おかげで追い詰められたよ！｣
インゲニウム:｢あぁ、やはり強いな！｣
ショート:｢助かった。｣
戦いの後、3人はわたしを褒め、感謝する。でも…
『私、何も出来てない。たった5分で個性も使い物にならなくて……本当に、迷惑かけて……みんなが危ない時に、何も出来なかった！』
デク:｢それは違うよ！少なくても、戦いの半分はほとんど君が戦ってくれたから、結果、勝つことが出来たんだよ！｣
デクの言葉に泣きそうになる。
でも、私はもっと強くならないといけない。
ヴィラン連合を倒すために……
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作者名：クテシフォンらるるん | 作成日時：2020年12月9日 17時
