赤面 ページ8
ドタバタドタバタ………
コン!コン!コン!コン!コン!
胡蝶:「はい。今開けますから静かにしてください!」
(まったく、また伊之助君でしょうか?まったくうるさくて迷惑です)
A:「し、し、しのぶさん!ど、どうしようどうしよう!」
胡蝶:「え?Aさん?珍しく慌てて、どうしたんですか?取り敢えず中に入ってください。それから、患者さんもいるんですから静かにしてくださいね?」
A:「//す、すみませんでした。」
(私としたことが。はしたないことしちゃった。恥ずかしい……)
謝るとしのぶさんはニコニコと笑って中に入るようにうながす。しのぶさんの椅子の前にあった椅子に座ると、しのぶさんは書類仕事をまとめて端に置き、聞く姿勢をとってくれた。
A:「あ、あのですね!わ、私病気になってしまったみたいなんです!」
胡蝶:「あら?熱でも出たのですか?」
A:「熱……熱というか胸がこう、グワァッってなってグググッとなるんです!そしてホワホワホワって!」
胡蝶:(うん。どういうテンションですか?)
「・・・」
A:カァッ
「す、すみません!」
胡蝶:「い、いえ。そうですね、えーと、それはいつからですか?」
A:「いつからとかじゃなくて、さっき師範とお話ししてたら胸が熱く苦しくなって、師範の本音を聞いたらこう、グワァってなりました。」
胡蝶:(あー、なるほど。じゃあ少し意地悪しようかしら。)
「Aさん?不死川さんの本音とはどんな内容だったんですか?」
A:カァッ
「え、えっとさすが俺の……じ、自慢の継子だって言ってもらえました……」
胡蝶:(面白いですね。顔が真っ赤です。不死川さんが見たらどうなるんでしょうかね………美人が赤面……ごちそうさまです)
「それでAさんは何て返したんですか?」
A:「はい!すぐに自分の病状に気づいたので、師範に断って走ってきました!」
胡蝶:(あー、なんでこんなに鈍いのでしょうか?不死川さん、御愁傷様です。)
「いいですか?Aさん、目を瞑ってください。真っ暗な道を貴方は歩いています。ふと、後ろから肩を叩かれました。その人は誰ですか?」
A:「し、師範でした!」
胡蝶:「目を瞑ってください。不死川さんがとてもかわいい女の子に、お花をプレゼントしています。さて、どうですか?」
A:「んー、何かモヤモヤします!」
胡蝶:「Aさん、診断名は……です。」
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ナリア(プロフ) - 良いお話を読ませていただきました!炭治郎の治が次になっていたのが気になりました。m(_ _)m突然すみません。 (2020年5月6日 17時) (レス) id: 7339556e29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クテシフォンらるるん | 作成日時:2020年3月12日 14時