検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:16,302 hit

出会い ページ21

お館様:「いいのかい?鬼殺隊は命の危険がいつも付き添う。君にその覚悟はあるのかな?」


A:(命の危険……でも、私の意志は変わらない!)
「はい、救ってもらったこの命、自分のためでなく、人のために、お館様のために、精一杯のことをしたいのです!」


お館様:「なら、継子になるといい。柱は階級が一番上だ。そうだね、風柱、不死川実弥なら、きっと、君の力を引き出せると思う。明日、話をするから、Aも来てくれるね?」


A:「は、はい!ありがとうございます。」


今思えば不思議だなぁ。人間不信の私を強面短期の師範のところに預けることもおかしい。男嫌いの私を女性の柱に預けなかったことも………
でもこれだけは言える。師範のおかげで今の私があること。


翌朝、お舘様が庭の見える広い部屋に私を通してくれた。久しぶりに見る太陽の光。いつもは暴力を受ける時刻、なのに今日はこんなにも清々しいと感じる。お舘様が私に縁側まで来るようにうながす。それと同時に男の人が現れた。


不死川:「・・・」ザッ

立て膝をついてお舘様に向かう姿勢は、なんだかとてもかっこよかった。

お舘様:「お早う、実弥。久しぶりだね。今日はすまない。」


不死川:「お早う御座いますお舘様。これしきの事、お舘様のためとあらばすぐにでも駆けつける次第にございます。」

お舘様:「ありがとう。実弥。」

二人の会話は緊張感があるのに、聞いてて心地良かった。絶対的忠誠。絶対的主君。その言葉ではないもっと特別な言い方があればきっとそれだ。それだけ、信頼しあえる上下関係なのだろう。


お舘様:「今日はね実弥。君にお願いがあるんだよ。…………A、おいで?」


優しい声音に引き寄せられるようにお舘様の隣に歩み寄る。
チラッと男性の方を見ると今にも「は?」と言いたげな目をしていた。


お舘様:「実弥、この子を継子にする気はないかい?」


不死川:「!恐れながらお舘様、俺は継子はとらないつもりです。そして、その娘に継子になるほどの実力はない。俺はお受けできません。」

お舘様:「確かにそうだね。取り敢えず自己紹介しようか?A。」ニコッ


人間嫌いの私に話せと?でも、恩返ししたいし…
A:「な、天女目……天女目Aと、も、申します。」ニコッ

強面の男の人に恐怖心を抱きながらも、得意の笑顔を向ける。

初試練→←湯熱と心熱



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
22人がお気に入り
設定タグ:鬼滅 , , 不死川実弥
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ナリア(プロフ) - 良いお話を読ませていただきました!炭治郎の治が次になっていたのが気になりました。m(_ _)m突然すみません。 (2020年5月6日 17時) (レス) id: 7339556e29 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:クテシフォンらるるん | 作成日時:2020年3月12日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。