26話 ページ27
おんぷ『おはようございます。フォローたくさんありがとうございます。今日は最終兵器俺達の人達と動画を撮る予定になっています。写真は差し入れするクッキーです。焼きたてです』
焼きたてのクッキーの写真を添付して、呟いた。
SNSを初めてから、そしてキヨさんの家に泊まってから、実は一週間経っていた。
1週間近く放置して、フォロワーさんは7万人くらい。
今日は先程呟いた内容の通り、最俺のみなさんと動画を撮るという予定だ。
最俺ハウスなるものはあるらしいが、それを借りて撮るのも申し訳なくて、キヨさんの家に集まることになっている。
私はといえば、家で今焼きたてのクッキーを冷ましているところだ。
待ち合わせの時間まであと1時間近くあるので、今焼けたクッキーを後は軽く冷まして、袋に詰めるだけだ。
｢A、沢山焼いたわねぇ｣
｢うん、たくさん人がいるから、焼いたよ｣
ピアノのレッスンとレッスンの間に休憩しに来たのか、お母さんが家に帰ってきた。そして、焼きたてのクッキーをひとつ取って口に入れる。
そのままキッチンの奥に入っていって、ドリップコーヒーを取り出した。
｢ん、おいしいわよ。あ、珈琲いる？｣
｢うん、欲しい｣
私もひとつとって食べた。サクサクしてて程よい甘さに、我ながら上手くいったと思う。
｢はい。これでいい？｣
ことり、と置かれたカップからはいい香りがする。お母さんも自分のマグカップに同じ色の液体が注がれていた。
｢ありがとう。あ、もう少し食べてもいいよ｣
そう言うと、お母さんはすぐに手を伸ばして食べ始める。
｢んー。おいしいわ。しかし、彼氏のキヨさんがこれ食べられるなんて、幸せねぇ｣
｢ん、ごほっ、｣
｢なあにA。彼氏に自分の作ったお菓子を食べさせるなんて、やるじゃないの｣
つんつん、とお腹の当たりをつついてくる。
私は珈琲で詰まりそうになったクッキーのかけらを胃に流し込んだ。
｢……別に、そんなんじゃないもん｣
｢あーーもうかわいいなぁ｣
顔が熱くなって何も言えなくなった私の頭を、お母さんは撫でた。
✱
クッキーの写真を上げて数分後、引用されて面白いことになっていた。
キヨ『今日はおんぷと最俺が俺の家に集まります。こいつのクッキーは前に食べたことがあるけど美味いです』
→フジ『マウント取ってくるキヨがうざい』
→ヒラ『キヨは食べたことあるからクッキーたべなくていいよね？』
→こーすけ『キヨの分も食べようぜ！』
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りんご(プロフ) - ちょこれえとさん» すみません、返信遅くなりました。好きになったと言って頂けて嬉しいです。これからも自分のペースで頑張っていきます！ (2020年3月6日 13時) (
レス) id: 72494e54b9 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれえと(プロフ) - めっちゃ面白いです！キヨのこともっと好きになれました！ これからも頑張ってください！！ (2020年3月3日 13時) (レス) id: cdd2774812 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - みんさん» ありがとうございます！1番好きと言っていただけて嬉しいです。自分のペースで頑張らせていただきますので、これからもよろしくおねがいします！ (2020年1月31日 23時) (レス) id: 72494e54b9 (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - はじめまして！いつも拝見させていただいています！たくさんあるキヨのお話の中で一番好きです(^^)vりんご様のペースで頑張ってください。陰ながら応援してます！ (2020年1月31日 18時) (レス) id: c336b5de5e (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - なおさん» 初めてのコメントをいただけて嬉しいです！年齢制限の方は別サイトになると思いますが、前向きに考えますね。ありがとうございます。 (2019年12月13日 19時) (レス) id: 72494e54b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご | 作成日時：2019年12月10日 14時
