22話 ページ23
動画を撮ってから数日後。今日もキヨさんの家に来ていた。
私は動画編集に追われているキヨさんを横目に、キッチンをお借りしてご飯を作ってる。
外食に行くとキヨさんにお金を支払われてしまうので、キッチンでご飯を作り置きして行こうと決めたのだ。
この間試しに作り置きをやってみると、キヨさんは喜んでくれた。それはもうすごく。
最初にサプライズのように車で伝えた時に、『覚えとけよ！』なんて言われたあの日を思い出して思わず吹き出してしまう。
その後、料理を食べたのかキヨさんからわざわざ電話が来たのも笑った。
『オムライス、めちゃくちゃ美味かった』
オムライスは、キヨさんと私が初めてご飯に行った時に食べたものだ。
思い出があったし、作りやすかったのもあって、置いていったのだが、かなり気に入ってくれたらしい。
ザクザクと野菜や肉を切りつつ、フライパンに油を入れた。
キヨさんの野菜嫌いは結構なもので、それを考えて料理するのは結構大変だ。
｢る〜〜るる〜〜｣
しかし、それすらも楽しくて、思わず歌ってしまうのだ。
今日は焼きそばとかにしようかなぁ。
｢……楽しそうだな｣
｢ひぇ！｣
｢ひぇってなんだよ｣
いつのまにかキヨさんは近くに来ていたらしい。冷蔵庫からお気に入りのお茶を取り出して、一口飲んでから私の料理している様子を見始めた。
｢……あ、の｣
｢今日は何作るの？｣
｢……焼きそばとか、唐揚げとか、そういうのにしようかなって｣
｢ふーん。つかなんで緊張してんの？｣
キヨさんはこちらから目を離さない。私は顔にかかった髪の毛を耳にかけて、フライパンの方に意識を集中させる他なかった。
｢……そりゃ、緊張しますよ。好きな人に見られてるんですもん｣
｢………はーー。お前ほんと、そういうとこ｣
｢と、とにかく！あんまり見ないでください。編集したり、色々やることありますよね？！｣
恥ずかしくてキヨさんの方を見ないで言う。
しかし、彼は｢もう編集終わったしなぁ｣と自慢げに言った。
｢見てちゃダメ？｣
｢………だめです｣
｢じゃ、先風呂入ってくるわ｣
随分と物分りがいいなぁと思った。
タオルを準備してお風呂場に向かうキヨさん。
と思ったら、私の方に戻ってきて、2人しか居ないのに、近づいてきて。
｢……今日、いい？｣
｢………優しく、してくれるなら｣
なんてお誘いをしてくるから、断れず。
私の返答に満足したのかキヨさんはお風呂場に行った。
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りんご(プロフ) - ちょこれえとさん» すみません、返信遅くなりました。好きになったと言って頂けて嬉しいです。これからも自分のペースで頑張っていきます！ (2020年3月6日 13時) (
レス) id: 72494e54b9 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれえと(プロフ) - めっちゃ面白いです！キヨのこともっと好きになれました！ これからも頑張ってください！！ (2020年3月3日 13時) (レス) id: cdd2774812 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - みんさん» ありがとうございます！1番好きと言っていただけて嬉しいです。自分のペースで頑張らせていただきますので、これからもよろしくおねがいします！ (2020年1月31日 23時) (レス) id: 72494e54b9 (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - はじめまして！いつも拝見させていただいています！たくさんあるキヨのお話の中で一番好きです(^^)vりんご様のペースで頑張ってください。陰ながら応援してます！ (2020年1月31日 18時) (レス) id: c336b5de5e (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - なおさん» 初めてのコメントをいただけて嬉しいです！年齢制限の方は別サイトになると思いますが、前向きに考えますね。ありがとうございます。 (2019年12月13日 19時) (レス) id: 72494e54b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご | 作成日時：2019年12月10日 14時
