6話 ページ7
あれからだらだらゲームしたり、電子ピアノで弾いたり、ゆっくりした時間を過ごしていた。
ちなみにその電子ピアノは、「お前の弾いてるの聞きたいから」とか言って、キヨさんが買って部屋に置いた。
開いた口が塞がらないとはこの事だが、キヨさんは「いらなくなったら売ればいいし」の一点張りだった。
申し訳ないし、ピアノを弾かないと腕がなまるしその日不完全燃焼で仕方ないので、有難く使わせていただいてる。
一通り課題曲とかを引き終わり、
「あ、せっかくだし、キヨさんとレトルトさんのあの曲、耳コピしていいですか?」
「………えっ、あれ?」
ソファーで寝転がって、恐らくゲームを探していたのだろうキヨさんは、ワンテンポ返事が遅れたが、返してくれた。
「全身デイズでしたよね」
「いや、うん。そうだけど、さぁ」
「もしかして恥ずかしいですか?」
自分の歌った曲を弾かれるのは恥ずかしいだろうか。
ちなみに私ならやめてくれと思ってしまうので、一応本人に許可をとる。
「いや、別に。むしろ、そんな簡単にコピーできんの?」
「あの曲、1回聞いた感じだとすぐ行けそうです」
「……つくづく思うけど、やっぱ天才だよなお前」
イヤホンをスマホに指して、曲を聞き始める。
そして、片手でなんとなく聞いたままメロディを取り始めた。
「ふむ、……」
一番取れればあとは伴奏つけて……あ、2番ここでこうやって変わるのか。
なんて鍵盤に指を滑らせながら考える。
そして10分ほどが経ち、3回くらい聞けた頃には。
「おっけーです。弾きます」
頭の中には、もうその曲しか入ってなかった。
「………」
一通り弾き終わり、ふう、とひと息。
これならまだまだアレンジできそうだなぁ、と思っていると、ふとキヨさんの声が全く聞こえないことに気づく。
後ろを振り向いた。
すると、スマホのカメラと目が合った。
「………えっ!」
「よし、とれた」
「……ちなみに、今のって」
「録画」
即答したキヨさんはスマホをすごい速さで弄る。
すると、私の方にもなぜか通知が来た。
みると、キヨさんやレトルトさんが入ってる謎のグループに、私の動画が貼られている。
と、キヨさんがメッセージを飛ばしていた。
キヨねえやばくない??2、3回聞いただけでここまで弾けちゃってるんだけど
キヨそのくせゲームやるとこうだから無理
今度はさっきのゲーム動画が送られてきた。
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りんご(プロフ) - ちょこれえとさん» すみません、返信遅くなりました。好きになったと言って頂けて嬉しいです。これからも自分のペースで頑張っていきます! (2020年3月6日 13時) (レス) id: 72494e54b9 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれえと(プロフ) - めっちゃ面白いです!キヨのこともっと好きになれました! これからも頑張ってください!! (2020年3月3日 13時) (レス) id: cdd2774812 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - みんさん» ありがとうございます!1番好きと言っていただけて嬉しいです。自分のペースで頑張らせていただきますので、これからもよろしくおねがいします! (2020年1月31日 23時) (レス) id: 72494e54b9 (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - はじめまして!いつも拝見させていただいています!たくさんあるキヨのお話の中で一番好きです(^^)vりんご様のペースで頑張ってください。陰ながら応援してます! (2020年1月31日 18時) (レス) id: c336b5de5e (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - なおさん» 初めてのコメントをいただけて嬉しいです!年齢制限の方は別サイトになると思いますが、前向きに考えますね。ありがとうございます。 (2019年12月13日 19時) (レス) id: 72494e54b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんご | 作成日時:2019年12月10日 14時