Kiss me before I rise...(Makoto)

15綺麗な顔 ページ15

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Aside




まさかの樹さんが、
慎くんの前で爆弾発言をした



明らかに無口になった慎くん



絶対、怒ってる



樹さんと北人さんと別れたあと、
メッセージが届いた。



"ごめん。ちょっと意地悪しすぎた"



って。
ほんとですよっ……樹さん……！



そう心の中で叫ぶ。




少し先を歩く慎くん
追いつこうと小走りでついてく



気まずい空気が流れてて



なんて声をかけていいのかわからなかった



そしたら、慎くんが急に止まるから
ぶつかりそうになる



慎「……………ブランコ、乗る？」

「えっ……？」



彼の視線の先には、
ブランコとすべり台しかない小さな公園。



夕陽が落ちて、誰もいない公園で
2人でブランコに腰掛けた



そこで先に口を開いたのは、
慎くんだった



慎「ねぇ………さっきの………なに……」

「………えっと………あれは……」



なんて、言おう………＿＿＿＿＿＿＿＿



慎「…………ほんとに、したんだ？」

「………………でもねっ、……マスク越しで……」

慎「…何？同意の上でしたの？」

「ちがうっ…その、気づいた時には……されてた…というか……………されてました……」



しばらくの沈黙のあと
ため息が聞こえてきた



慎「…………はぁ…………むかつく……」

「………………」

慎「………Aのこと……好きすぎて………むかつく……」


下を向いて頭を掻く慎くん。
私も、誤解されたくなくて伝える


「………………………私も………好きすぎるよ……？………慎くんのこと……」



そしたら、
"A、ここ、来て"って言われた



ブランコから降りて、
隣のブランコに座る慎くんに近づく




彼の両手が腰に回されて、引き寄せられる



慎「……………………A……？」



私を見上げる慎くん



本当に、綺麗な顔…………



慎「……………………マスク越しでも………無理……」


「…………………うん…」



そっと慎くんの手が私の顔を包み込む



そのまま



彼の顔に引き寄せられて



優しく、



慎くんの唇が重なった…………＿＿＿＿＿＿＿＿



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