You're my crush...(Makoto)

16変わっていく優先順位 ページ16

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健「菫ちゃ〜ん！健太の髪も〜」

菫「はーいっ！次行くから待ってて！」



イベント当日のステージ裏。
スタートに向けて、みんな着替えたり、
髪の毛、アクセ、振りの最終確認と……
1番忙しい時間かもしれない。



ステージっていっても、
そんな大きな場所じゃないから、
狭い控え室に、大所帯が行ったり来たり。



健「菫ちゃんも、壱馬の彼女か〜」

慎「…………………」

健「え〜、無視？？」

慎「……そうっすね〜、でも、今まで通り、何も変わらないっすよ」


それは、ただの俺の願望


健「うん、そうだね！」

菫「お待たせ！どんな感じにしようか？」

健「うーん、流す感じで！」

菫「は〜い。………あれ？慎は？なんもセットしてないじゃん。」

慎「あ〜………次、やってくれます？」

菫「もちろん！待っててね」


ほら、何も変わらない。
壱馬さんの彼女になったからって、
俺たちの関係性が変わる事はない。


壱「すーみーれっ」

菫「壱馬、どうしたの？」

壱「この後さ、ステージの最終確認行かなきゃで。急ぎで髪、やってくんない？」

菫「りょーかいっ。……慎、壱馬の後でもいい？」

慎「あー……はい。大丈夫っす。」

健「そしたら俺も壱馬の後でいーよ？」

壱「申し訳ない」

慎「………………」




関係性は、変わらない。
だけど………当たり前に、
彼女の優先順位は、変わっていく。




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