Moratorium period(Itsuki.f)

49変化 ページ49

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昨日は樹の部屋で…
泊まりたい気持ちをぐっと堪えて



今日の講義で
彼に会えることを楽しみに家に帰った………




「先生、今日ですよね？新しい方がお見えになるの……」


『もうすぐ来るはずなんだけど……遅いわね？』



先生の部屋で、
次の講義の準備をしながら待ってると



コンコンって扉をノックする音が聞こえた



『来たかもっ？』



って、なんだか嬉しそうな先生



「なんだか嬉しそうですね？笑」


『…凄いカッコいいんだって？』



"おまけに優秀"



そう小声で
ウィンクをしながら扉に向かっていった



「…初めまして。岩田剛典です。すみません……少し道に迷ってしまって…」



って、心地いい声が聞こえてくる



『…本当にイケメン…！…どうぞ中にお入り下さい…』




先生に連れられて
中に入ってくる岩田さんと目が合った



「…初めましてっ。…今年度からアシスタントとして……＿＿＿＿」



軽く自己紹介をすると



岩「…Aさん？よろしくお願いします」



にこって
爽やかに笑う表情が印象的だった



「……よろしくお願いします//」

『…ふふ……なんか緊張するわね？笑』

「はいっ笑」

岩「今日は楽しみにしています」



笑ったところは幼いのに
大人のヒトって感じがして
少し緊張してしまう



『こちらこそ、足を運んで下さりありがとうございます。講義が終わったあとに……＿＿＿＿』




先生が説明をしている時


岩田先生は話を聞きながらも


チラッと私と目が合うと


にこって……………



「………//」



天然でやってるのかもしれないけど



これは女の子達が騒ぐに違いないって思った



『今のうちに連絡先交換してもいいかしら？』

岩「もちろんです。…Aさんも？交換しておきましょう？」

「…はいっ」



携帯を出すと
樹からメッセージが届いていた



"早く会いたい"



それを見て頬が緩む




岩「…Aさん？」

「あっ…はいっ……」



QRコードを出して
連絡先を交換する



岩「………よし…」

『そしたら、教室まで一緒に行きましょう？』

岩「お願いします。講義中は、後ろの席に座ってますね」

『えぇもちろん』

岩「…Aさんも、よろしくね？」

「はいっ//」




あと少ししたら
岩田先生と一緒に講義をする様になるのかと………




そう思うとやっぱり
今までにない緊張感がある気がした





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