137《TH side》 ページ37
それからしばらくすると、人影が見えた。
TH「…A?」
俺はそう呟いて立ち上がった。
「ごめんね、待たせて」
やっぱりAだった。
Aが来たのと同時に、ピースケがフラフラとどこかへ行ってしまった。
TH「…ほんとに、ほんとにごめんなさい」
俺は頭を下げる。
「…頭、上げて?
こちらこそ、ごめんなさい」
俺は顔を上げた。
それと同時にAが頭を下げた。
TH「え、頭下げないで!?
俺が自分勝手だから…」
「ううん、テヒョンの気持ち、何も考えてなかった。ごめんなさい」
TH「…あのね、俺…
卒業する前に、スカウトされて…」
「知ってるよ。」
俺は耳を疑った。
TH「…え?」
「別れた理由、知ってる。」
開いた口が塞がらない。
TH「…なんで…?」
「…リンに聞いたの。」
TH「そっ…か…
で、でも!!勘違いしないでほしい、ほんとに。
俺は、Aよりも自分の夢が大事だった、とかそんなんじゃないんだ、ほんとに。
今の俺が何言っても信じられないかもしれないけど…ほんとに、ほんとに後悔してる。」
そう言うと、Aは優しく笑った。
「…うん、分かってるよ、テヒョン。」
…今、
伝えてもいいのかな。
俺、凄い空気読めないから、
言っちゃえそう。
いや…
言っちゃダメ…かな…?
今度こそ、Aに嫌われちゃう…かも…
それに、また同じこと…繰り返しちゃう…。
「テヒョン」
俺はAの声でハッとする。
TH「…うん?」
「言いたいことあるなら、言ってよ。
じゃないと後悔するよ?」
やっぱ、Aにはお見通しみたい。
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リンゴ(プロフ) - きゅーりさん» 日本からブラジルまで、どこでもパシリとして飛んできます(( わああああ、ありがとうございます(;_;)好きです!() (2017年3月19日 22時) (レス) id: 7a4c50eb84 (このIDを非表示/違反報告)
きゅーり(プロフ) - リンゴさん» 身の回りのお世話から、パシリまでなんでも()あ、続編読みました!!!好きです(は) (2017年3月19日 22時) (レス) id: 20e76d677f (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ(プロフ) - きゅーりさん» 本気でなんでもします、ガチで← (2017年3月19日 22時) (レス) id: 7a4c50eb84 (このIDを非表示/違反報告)
きゅーり(プロフ) - リンゴさん» なんでもするので嫁に来てください((( (2017年3月19日 21時) (レス) id: 20e76d677f (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ(プロフ) - きゅーりさん» わかります、わかります、もう最高です嫁にください()() (2017年3月19日 21時) (レス) id: 7a4c50eb84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リンゴ | 作成日時:2017年2月17日 23時